教育大の学生と・・・
「学校の先生になります !!」
その学生は、元気よく胸を張って答えました。
私は、ちょっと意地悪な質問をしてみた。
「先生になって、なにを教えたいの?」
「国語です。小学校の国語の先生を目指しています !!」
「イヤ、そうじゃなくて、勉強以外で・・・教育という観点で」
「・・・」
学校を卒業して学校に就職する。
先生が子供たちに、教科書に載っている知識を教えることが仕事となりつつある。
学校と塾の違いはどこにあるのだろう。
知識を教えるだけなら、塾の方がプロフェッショナルかもしれない。
「じゃあ、国語を教える塾の講師でもいいの?」
「塾の講師はイヤです」
「どうして?」
「公務員じゃないからかな・・・」
「ふ~ん、なら、本当は公務員になりたいんだ」
「・・・」
学校時代、決して優等生ではなかった私には生意気なことはいえない。
私は、図工と体育のだけを楽しみに学校へ通っていた。
しょっちゅう先生に叱られた。
だけど、今、振り返ると「叱られた」ことが自慢になっている。
なぜ?
多分、そこに懐かしくなるような愛情があったからだろう。
先生と講師の違いは「公務員」というくくりではなく、「叱る技術」の違いだと思う。
褒めて叱ることができる先生になって欲しい、と心から願う。
知識量の多少が生徒を区別するものさしとなる、昨今の教育現場ではなく、
よく叱り、よく叱られ、そして人間として成長していける教育現場を目指した教師になって欲しいと
心から願う。
「君は、叱られた経験ある?」
「僕、要領よかったので、あまり叱られませんでした」
その学生は、自慢するように胸を張っていた。