夢と欲
For Me な夢・・・
For Youな夢・・・
多分、For Me なものは「夢」ではなく「欲」なのでしょう。
自分の「欲」を満たすために頑張っても、結局は仲間を得られず、また、その頑張りを誰も評価してくださらない・・・。
つまり、「夢」とはFor Youなものであって、その達成によって周りの人たちが一緒に幸福感を共有できてこそ「夢」なのだろう。
最近は、この「夢」を「欲」と混同しがちなのではないかと考えます。
先日読んだ本にこんなお話がありました。
お釈迦様が早朝、林の中で坐禅をしていたところへ、若い男たちが血相変えて走り込んで来たそうです。
「娘たちをみませんでしたか」
口々に騒いでは、お釈迦様に詰め寄ってきたそうです。
お釈迦様は、慌てふためく若者たちを制しながら、
「一体どうしたことなのか、わけをはなしてみなさい」
そう静かに問いかけました。
すると若者の一人が、
「昨夜、数人の娘たちと宴会をしていたのですが、今朝目を覚ますと、誰一人として娘たちの姿がありません。しかも、気が付いたら私たち全員の財布まで無くなっているではありませんか。それで急いで娘たちを探している次第です」
説明をきいたお釈迦様は、
「君たちは失った財布を捜すよりも、見失った自分の心を探すべきだ」
と諭されたそうです。
欲を求めて生きる毎日では、どんどん自分の心を失ってしまうそうです。
大きな家が欲しい、格好いい車が欲しい、素敵な洋服が着たい、あの化粧品が欲しい、高級な食事をしたい、豪華な暮らしを・・・と、モノや欲の中に満足を求め、そこに喜びを見出す暮らしは、あくなき欲求への悪循環を招く行為だそうです。
就職活動においても、「欲」で企業選びをするのと「夢」で企業選びをする行為とでは雲泥の差があります。
だからこそ、今、自分が「夢」だと信じ込んでいるものが「欲」ではないかを考え、しっかり喜びを共有できる仲間作りをすべきだと感じます。
給料は安いより高い方が確かに良いかもしれません。
しかし、高い給料を求めて企業選びをすることが夢なのか欲なのか。
小さな会社より有名な会社の方が親は喜ぶかもしれません。
しかし、有名な会社に入ることが親の夢なのか欲なのか。
・・・ぜひ、色々考えてみて下さい。
子供の頃、囲炉裏に落ちて左手を大火傷した少年がいました。
手術をしても完治しませんでした。
しかし、少年は長い年月の中で、自分の手の治療を一生懸命繰り返してくれる医師の姿や、医学の素晴らしさに心を打たれ、医者への道を選びました。
みんなが知っている野口英世 です。
就職活動中の諸君、
夢と欲・・・、ぜひ、少しだけ考えてみて下さい。