人に読まれる文章を書く時
形式的に
大人が書いて欲しいだろうなと  
思われることを
書かせてしまうことになりかねないので
そうはしたくなくて
いつも躊躇して
やめておく選択をすることが多いです。

発表会が終わって
子供達にとってどうだったんだろう
どう思ってるのかなあ
と、ちょっと勇気を出して
尋ねてみることにしました。

口数の少ない
大人しい子も多いので
直接は話せないけど
ひょっとして文字になら
出来るかもしれない
し、嫌かもしれない

設問の言葉選びも随分考えました。

【未就学児さん版】
むらさき音符はっぴょうかいはどうでしたか?
『ことば』でも『え』でもどちらでもいいからかいてみてね。

【小学生版】
むらさき音符発表会で感じたことを自由に書いて下さい。
(練習期間・本番・自分の演奏についてなどなんでも)
むらさき音符来年の自分はこうなっていたいなあ、こんな演奏がしたいなあ、と憧れる自分の姿を言葉にしてみて下さい。

【中高生版】
むらさき音符 発表会で感じたことを自由に書いて下さい。
(練習期間・本番・自分の演奏についてなどなんでも)
むらさき音符中・高生になっても辞めずに続ける選択をしてくれたのはどうしてですか?
ピアノとの付き合い方に悩む子達の道しるべとして、少し先を歩くあなたの経験、想いを教えてもらえたら嬉しいです。


請うだけでなく
先に自分も書こうと思い立ち
用紙の下欄に
一人一人に私なりに感じたことや
日頃思っていることを書いて
渡しました。
「こういうのダメなら無理にはいいからね。
もし書けたら書いてきてくれたら嬉しい。」
と。

予想以上に多くの子が
早くに書いて持って来てくれました。


ストレートに書いてくれている子も
言葉の隙間に本音が伝わる子も
色々です。
大事に何度も読ませてもらっています。


小学生版の設問②について
具体的に書かれていた子については
即、レッスンで意識しています。

中高生版の設問②については
ずっと尋ねてみたかったので
便乗させて貰いました。
見事にみんな

ピアノが好きだから

そうだよね。
だから続けられるんだよね。

続く子達にも
嫌いにならないように
好きになって貰えるように
向き合っていきたいと思います。

発表会には参加しないけれど
続けてくれている子も沢山いて
その子達にも
ピアノの存在と関わり方について
尋ねてみたいと思っています。
そんなもう一つの道しるべも
きっと
こんな風に続けてもいいんだ
辞めなくてもいいんだって
救われる人もいるのではないかと。

一人一人を大切にクローバー