公私混同と言う言葉がありますが
夫は
「公私は一体なんや。」
という言葉を時折口にします。
なるほど。
やる時はやる
遊ぶ時は遊ぶ
スッパリ、キッパリ切り替えて
それも大事なこと。
でも職業柄、私も公私一体で
ずっとどこかで子供達の気になることを
引きずって考えて
一週間を過ごしている気がします。
レッスン中の何気ない会話は
私の中では結構重要で
アンテナをはって
子どもの話を聞いています。
今は体育でもダンスがある時代。
ダンスを習っている子も多いです。
「今はどんな曲で踊ってるの?
もう覚えた?」
私の中では学校の体育。
ワイワイ楽しく
皆で踊っているイメージがあって
その子の返答にハッとなりました。
「いっちばんキライ。
そういうのイッチバン苦手。
自分が一番踊れない。」
そうなんだ…
そういう子もいるんだ。
みんなでやること
集団の中の一人として
苦手なことをやらなくてはいけなくて
苦痛に感じている子がいるんだ。
この子の気持ちを考えて
心がチクッとしました。
振り返ってみると
習い始め5指を独立させるのに
苦戦していたな…
でもそれも時間をかけて取り組んできて
今はちゃんと動くようになっている。
今気にして見ているのは
楽譜を見ながら弾くというのが
なかなか難しくて
どうしても記憶して弾こうとするところが
あること。
それもずっと気にかけて
レッスンの中で取り組んでいて
(本人はそんな意図があるとは気づいていませんが…)
ソルフェージュの教材は
初見なので見ざるを得ず
目で追いながら
弾けるようになってきています。
バイエルも目で追いながら
両手で弾けるようになってきています。
楽譜を目で追いながら弾くことが難しい。
ダンスも見ながら模倣する訳だから
きっと苦手なのかも…
視覚野と動作の連動がまだ弱いんだ…
時間はかかっても
そこを意識して取り組んでいけば
今よりもきっとできるようになる。
ピアノだけでなく
他のことにも効果があるはず。
そして、そんなしんどい思いを
音楽で発散してもらおう
元気の出る曲をやろうかな。
楽器に向かう時間は
誰かと比べられない
自分だけの時間、空間なのだ。
自分は人見知りだから
友達を作るのが苦手。
ペアを作るように言われても
自分からいけなくて
ひとりポツンてなるわけ。
分かる?
あまりもん。
大人はなんにも言ってくれん。
ク◯や。
キツかった。
他の稽古事を辞めた理由だった。
「よくそんなこと私に話してくれるね。
でもそんな気持ちだったなら
辞めれて良かったね。」
その子のその時の気持ちを思うと
愛おしすぎて
ギュッとしたくなった。
レッスンは一対一だ。
ピアノを弾いている時は嫌なことも
忘れていられるかもしれないし
それを発散できるかもしれないし。
音楽が救いになってくれたらいいなあと
強く思いました。
今度ススメてみようと思う曲が
浮かんでいます。
私が、心がゆるむ曲。
その子にとってはどうだか…
若者はガンガンガチャガチャ系の方が
発散できるのかな?
順調さんの壁。
ずっといいテンポで進んできた子。
お話して時間を稼いだり
ピアノの前からしばし逃亡したり。
ポジションの移動なく
指番号や雰囲気、流れで
弾けてきたけれど
音域が広がってきて
苦戦しているのかも。
一週間考えて
次のレッスン日はその曲だけを
取り組もうと思って臨みました。
音型と運指を細かく分けてやってみました。
家での練習時に
記憶に残るように
面白おかしく
「◯△◎のポ〜ズ!!」
と言って最初の手を置く場所に
準備させたり
部品ごとに色分けしたり
爆笑しながら
やっていくうち顔も明るくなり
「今度はできそうな気がする!」
と。
子ども達の話を聞きながら
私もこれまでに
しんどい思いをさせて
辞めさせてしまった子がいたのではないかと
考えさせられました。
目の前の一人と向き合って
共に歩んでいけたら。
ヒヤシンスの水栽培。
根っこの長さで生育が違うと
やっと気づく何年目?
根が長く張ると大きくは育つけれど
重くて頭垂れます。
実るほど頭を垂れるヒヤシンスかな ベンベン🎵