ドアを開けて入ると
開口1番に
学校であったことを
話し出しました。
話を聞いてみると
不正に怒った友達が
泣きながら訴えていた話でした。
「それを私に話すってことは
よっぽどびっくりしたんだね。」
「うん。」
何かしら心に刺さった出来事だったから
話さずにいられなかったんだろうな。



「毎日雨で嫌だね。
学校も蒸し蒸しする?」
「蒸し暑いとなんかイライラする。」
何気に交わした会話でしたが
とても自分に入ってきました。
そうだ
子どもだって
蒸し蒸しするとイライラもする
なんとなく
気持ちがギスギス
ご機嫌の悪い時あるよね
そっか。
そう思ったんです。
以前、なんだかいつもと様子が違うなと
思った子がいて
後から頭が痛かったと聞いて
そうだったんだ…
と思ったことが浮かびました。



病み上がりで
なんとなく体調が優れない様子
教室には来たものの
なかなかピアノを弾こうとしない。
「弾きたくなあい。」
どうしたものか…
どうにかこうにか
ピアノの前に誘き寄せ

すると
適当にあちこち
チョンチョン
ポロンポロン
と鍵盤を鳴らして
弾く気はないのがヒシヒシと。
その時咄嗟に閃いて
適当に鳴らした音を真似て
歌詞をつけて歌った。
「今日は弾きたくな、い。」
「い、や、だ、よー。」
「なのに、先生は
弾いてっていうー。」
「やらないって
言ってたけど
弾きたくなったー。」
「弾きたい、弾きたい、弾きたいー。」
というような
まあ適当な歌。
グズグズさんが
笑いだし
「本当にすごいと思う〜
なんですぐできるの?(歌)
ここにビデオがあったら
撮したい。」
と訳の分からないことで
褒めてくれて
ぐったりしていたのを忘れて
ちゃんと曲を弾いて
元気に笑って帰って行きました。



時にはうまく弾けず





な感じで
帰っていく子もいます。
そんな時は私自身が
なんか嫌です。
その状態で送り出したくない、と
本当に思います。
元気になった
なんか楽しかった
すーっとした
そんな場でありたいと
思っています。
…と
前述の三人の様子を見ながら
考えたことでした。
今日も穏やかな午後を
