先日、背中を押された
出来事がありました

台風の時
あたり一帯が停電しました。
正確には
停電していることを知りました。
「午後4時頃から停電してる💦
まだ無理そうだから寝よっと💦」
そんなLINEが親しくしている
友達からきたのは
もう6時間ほどたった夜でした。
停電といっても
これまでそんな長時間続くことはなく
少し待てばつく
それくらいの感覚でした。
翌朝
「まだつかない…」
その友達とは幾度も
やり取りしていました。
朝を迎えると
日常が動き出します。
買い物に出ると
飲み物、食べ物
お店にさえ出られれば
手に入り
とりあえずは大丈夫だと
思えました。
洗濯も友達から
「コインランドリー行ってきた!」
と聞き
今はコインランドリーで賄えると
認識しました。
お風呂も
『◯◯の湯』というのが
あちらこちらにあるので
しのげそうと思いました。
自分に置き換えてみても
そうした方が
気を遣わなくていいし
そうするだろうな、と
考えていました。
気持ちがワサワサし始めたのは
思ったより
復旧に時間がかかり
昼もこえ
再び夕方を迎えようと
してきた頃からでした。
ほんの短時間の停電だけで
済んでいる我が家が
申し訳ない気持ちで…
ワサワサモヤモヤしながら
レッスン時間がきました。
レッスンに来る子来る子に
「台風大丈夫だった?」
と声をかけていました。
3人目の
ちゃんから

洗濯やお風呂を借りに
沢山の人が出入りしている様子を
聞きました。
ものすごく
心が動かされました。
我が家がよりも
まだ小さいお子さんを抱えて
大変なはずのご家庭が
そんな風にお家を開放されているなんて…
「すごいね〜
先生尊敬する。
先生色々考えちゃって
こういう時
声かけたりする一歩が
踏み出せないの…

そんなことを
話したと思います。
その後
停電のため一人お休みで
時間が空き
ずーっとひっかかって
自問自答し
このまま何もしなければ
きっと自分に後悔が残る…

背中を押され
空き時間の残り数分で
お隣のお宅に声をかけに行きました。
「良かったら
充電とかお風呂使いに来て下さい。」
と…
その後
続きのレッスンを終えると
電気の復旧の知らせが
あちらこちらから届いていました。
良かった

皆さんの電気の復旧と
その前に声が出せたこと…
それは一方的な押し付けだったかと
またそこも悩みつつも
何も出来なかった自分を
引きずらずにすみました…
本当は朝
停電している友達や
お隣におにぎりでも
差し入れようと
炊飯器いっぱい御飯を炊いていたけど
かえって気を遣われるし
好きな物を買って
食べられた方がいいかな、と
使わず仕舞いに終わりました。
御飯は沢山残ったけれど
気持ちは少し楽でした。
日をあけ
つい昨日、久しぶりに
お隣のご主人と
顔を合わせました。
「なかなか繋がりのないご時世に
声をかけてもらって
本当に有り難いと
家で女房と話しとった…」
と。
なんだか泣きそうになりました。
私の方こそ
お礼を言いたい…
今日レッスンに来た
ちゃんに

「あれから
ちゃんのお陰で

お隣に声をかけれたよ!
隣のおじさんに嬉しかったって
言ってもらえた。
ありがとね〜
」

「泣いた?
」

「うーん、泣きはしなかったよ
」


ほっこりした会話が
出来ました。
まだまだ未熟な私です。