三月。
もう一人教室を巣立って行きました

私にとっては感慨深い、大きな意味のある送り出しです。
今から4年前…
私よりもずっとベテランの先生から3人の生徒さんが移籍してきました。
ご家庭のご事情で教室を閉じられるということで、直接先生からもご挨拶頂きました。
自分の指導力が先生の生徒さんを満足させられる自信は全く無く、かなりのプレッシャーと覚悟を持ってお預かりさせていただきました。
他の先生のカラーのついた生徒さんをお預かりするのは、子ども達にとっても、教える側にとっても、殻を破っていくエネルギーが必要です。
心内では、たくさん悩み、格闘し、私なりの精一杯で接したつもりです。
それぞれ中学生になり
一昨年に一人。
昨年の発表会をケジメとして一人。
いずれも受験に向けて…
そして今回が最後の一人。
この職につき、忘れられない一人となるでしょう…。
きっと大人が苦手で、本当に何回声を聞いたかな…というくらいでした。
私のことが嫌いなのかな…
レッスンに来たくないのかな…
でも…本当に嫌だったら来ないはず…
そんな自問自答の日々でした。
数ヶ月前、辞める前にどうしても弾きたい曲があると楽譜を持参されました。
その曲を最後に取り組みました。
最後のレッスンの日。
レッスンの終わりに、後藤ミカ先生の
『こぎつねの旅立ち』
を一緒に連弾しました

言葉はなくても、何かが通じれば、何かを感じられれば…との想いで

◯◯して欲しい
相手に求めている間は本当に苦しかった…
でも
あるがままの
ちゃんを

そのままでもいいよね
そう思えるようになってから、少し気持ちが楽になりました

みんな一緒じゃない。
色んな子がいて
それぞれにいいところがあって
みんな一緒じゃない。
だから面白い

ありがとう

最後の一人を送り出した三月。
ご紹介頂いた先生にご報告させていただこうと思っています。
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