今朝、なんの心の縛りもなくレッスンについて話し合える先生からご連絡を頂きました。
ドレミの階段を作って、歌いながらハチさんを上り下りさせたり、
大きな栗の木のしたでを振り付けしながら歌って、ピアノに写るもう一人のあ~ちゃんを見て、
あなたとわたし~
指の体操をしたり、
かえるのうた、チューリップ、ちょうちょなどを歌詞、ドレミで歌って真似っこしてして弾いてみたり。
音楽に合わせて手拍子、ボール転がし、ボールキャッチしたり、
鍵盤を印刷したプリントにドレミのシールを貼ったり、
楽譜を目で追う練習のための空き缶太鼓をたたいたり。
レッスンについての悩みが語られていました。
私なんぞに話したところで明確な回答が出来る訳でもないのですが、一緒に支え合えたら、意見交換が出来たら…と思える本当に素敵な先生です

近々お会いするお約束をしたので、自分のレッスンはどうなのか、同じくらいの年齢の生徒さんのレッスンの録音を探して家事をしながら聴いていました。
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今から数年前、夏のひと月だけ限定で3歳のあ~ちゃんのレッスンをお受けしました。
ママのお腹に二人目のお子さんができ、体調が思わしくなく入院されているため、あ~ちゃんは数ヶ月間、パパの実家で過ごしていました。
パパのお母さん、おばあちゃんが少しでも気分転換になればとあ~ちゃんを連れていらっしゃいました。
レッスンの録音は3回分ありました。


『不思議だね~』
と、一緒に向こう側のあ~ちゃんと


をしたり。





とても穏やかなレッスンの空気が感じられました。
ママやパパと離れてきっと子どもなりに我慢してるあ~ちゃんと
『音楽で楽しもう』
それだけを考えてメニューを組み立てて一緒に時間を過ごしていました。
自宅にいる時にはヤマハに通っているようだったので、音符を私が教えたりは全く考えず、そして一ヶ月限定というのが通例と違いました。
例えば、歌に合わせて黒鍵2つをタンタンと鳴らす、黒鍵3つをタンタンと鳴らす場面で、あ~ちゃんは黒鍵3つの時、ジャーンと伸ばして鳴らしました。
これが、通常のレッスンなら
『タンタンってやるんだよ』
と言ってしまうと思うのですが、この時、
『3つの時、ビョーンって鳴らしたね~
面白いね~
じゃあ、2つのお山の時はタンタン
3つのお山の時はビョーンにしようか』
とあ~ちゃんのしたことを取り入れていました。
あ~ちゃんが楽しんで出来ること、そこを重要視していたのだと思います。
こんな気持ちにゆとりのあるレッスン、『進めること』に意識が行っていると忘れてしまいます。
3回目のレッスンのおしまいに
『あ~、お~もしろかったね~

楽しかった~





太鼓やったね~
』


というあ~ちゃんの声が入っていました。
この声を聞くと、忘れかけていた大切なことを教えられるようで、涙が出そうになります。
お鼻が出るからと、BOXティッシュとゴミ袋をちゃんと合体させておばあちゃんが持たせてくださったり、パパに会える曜日をちゃんと覚えていたり、帰り際、3歳児に『今日もお疲れ様でした~』と言われ力が抜けたり
、あ~ちゃんとのレッスンはたった一ヶ月でしたが、思い出いっぱいです。

パパとママと離れて暮らしていたあの時期のことを、あ~ちゃんは
『あ~ちゃんはひとりで住んでた』
って言うそうです。
きっと、本当は寂しかったんですよね。
小さな体で頑張っていたんですよね。
おばあちゃんが涙ぐみながら話されていました。
キュンとします。
あの頃のあ~ちゃんをギュっとしたくなります。
ちゃんと自分がなにを目的としているのか、それぞれの子どもたちに合わせて大切に接していきたいと、改めて感じました。
あ~ちゃん、ありがと




