「ここまで進めたい!」
レッスンではこちら主導の時間も必要です。
しかし、子どもの視点に寄り添う心の余裕は大切だなあと思います。
少し心のゆとりが不足していた私を5歳の可愛い生徒さんの笑顔が助けてくれました。
身体を使って音符を表現したあと、
5線ノートに音符を描いてもらうと、
前回よりもしっかり
ど・れ・み・ふぁ・そ・ら
を書くことができました。
そのあと、カードで確認してもらうと、
私がカードを広げる片っ端から並べようとします。
・・・ちゃんと理解できているんですよね。
すごい
そのあとテキストを進めました。
レッスンの導入で一つとびの音を弾く指と頭の準備をしておいたので
思ったよりも戸惑うことなく弾くことができました。
もう少し先へ・・・とこちらの物差しで欲張って進めようとしたら、
うまく言葉では表せないけれど、
テキストの前の方の曲の一部分を弾きはじめました。
あ・・・もうここまでなんだな。
気づいてあげられることができました。
新しいことはそこまでにし、前回までにやった曲を弾いてもらいました。
ご機嫌です
その後、残りの時間は「リズムとソルフェージュ」をやりました。
新しいリズム課題を5つ程と、音符を見ながら歌って弾く練習をすると、
昨日は凄く集中して、次も、次も、もっと、と言って16題やってくれました
それも笑いながら。
例えば、左のリズム譜では、上段と下段では8分音符の棒の間隔が違う→8分音符が近いのが不思議に映るようです。
「なんやこれ。なんかへん。」
満面の笑み
「そうだね~」
右のソルフェージュ課題ではひとつとびで弾くことを認識したようで、弾きながら
「なんでこれ1個抜かしとるんやあ?」
満面の笑み
「すごいね~分かる?」
音符がくっついて見えることがおかしい(面白い)。
真ん中の音をひとつ飛ばしてしまうことがおかしい(面白い)。
と笑いながらやっています。
その感性がとっても愛おしいなあ、大事にしたいなあ、と感じました。
また、時々弾いている最中で、例えば
ミーーーー
と打鍵したままニコニコし、鍵盤に耳を傾ける所作をします。
ちゃんと楽譜通り弾いてとグイグイ引っ張っていくのもレッスンかもしれませんが、
前にレッスンで音がいつまで聴こえるか耳を澄ますことをやったのを思い出して
音を聴いてくれているんだ
そう気づき、
「あっ、まだ聴こえる??」
と一緒に耳を傾けました。
笑顔がいっぱい。
小さいなりに音楽を楽しんでいる・・・
とても貴重であったかい時間を過ごせました。
ありがとう