インタビュー前と本番
髙森雄登さんのインタビューが決まって
共同執筆された『敬天愛人と仲間たち』を読みながら当日を迎えました。
綴られた文章に触れつつ
幾つかの質問を準備して臨んだ本番。
髙森さんの話が始まって直ぐに
その質問は必要の無いモノだと感じました。
本には特別支援学校時代のエピソードがメインに綴られていたため、障がいのある子どもたちとの関わりは社会人になってから始まったと思い込んでいたからです。
子どもたちのことを本当に愛おしそうに話される
髙森さん。彼の陽だまりのような笑顔のルーツは
実家での暮らしにありました。
髙森さんは、これまで出逢ってきた教育・福祉現場の方たちとは全く違う空氣を纏われていました。
お話をお伺いすればする程に
私は感激で胸がいっぱいになってゆきました。
愛に包まれるホームグラウンド
子どもが社会人になるまで福祉・教育の現場で
たくさんの方にお世話になってきました。
現場で奮闘される職員の方たちを見て
ずっと感じてきた想いがありました。
「とても頑張って下さっていて有り難いけれど、
いつも大変そうだなぁ…。」と
卒業式の最後の時まで
その大変そうな空気感は拭えませんでした。
少なくとも私たち親子が体験してきた
福祉・教育の現場はそうでした。
なので、学びの場は
“ 同窓 ” という絆が集う場ではあるけれど
『愛で包まれるホームグラウンド』という存在とは
少し違っていたと私は感じています。
私自身の体験とこれまで出逢ったきた親子の状況が
頭にあったので、余計に髙森さんの活動のあり方に
感銘を受けてしまったのです。
こんなにも嬉しそうに福祉・教育現場の関わりについて話をされる方は初めてでした。
始終等身大で語られる髙森さんは陽だまりのような方で、インタビュアーの私まで温かな声で包みこんでくれます。
この笑顔とこの声でめいっぱい関わってもらうからこそ、安心して社会に出てゆけるのでしょうね。
髙森さんが大切に育んでこられた
“ 愛に包まれるホームグラウンド ”
スタジオプレアデスさんのような拠り所を
待ち望んでいる家族は沢山います。
個人的にも障がいを持つ子どもの一親としても
モデルケースとして全国各地に拡がってゆくことを
心から願っています。
誇りある仕事をする
私たち親子も体験しましたが、特別支援学校からの就職は一般校からのそれよりも選択肢は少なく難しいです。
良い就職先は大手企業の福祉枠入社で、健常の人と
同じレベルの仕事が出来る事を良しとする傾向があるようです。
毎年毎年、就職先を探すのが大変だという事を
あちこちで耳にしてきました。
コミュニケーションが難しい子の親御さん達からは
将来への大きな不安を抱えていると聴いてきました。
「これが今の日本の状況だから仕方ない…」なんて
諦めたくないのに思ってしまう世の中で
髙森さんたちの取り組みはとても画期的で
本当に素晴らしい!!と思ったのです。
一人ひとりが得意な作業をして
チームで人間国宝のお志事をする
目から鱗!でした。
アートの才能が優れていても仕事として成り立たせるのはとても難しいそう。
けれども
一つひとつの工程が決まっている伝統工芸では
それが可能になるとのこと。
伝統工芸の世界とのマッチングは全方向良し!!
- 後継者不足の解消
- 賃金問題の解決
- やりがいのある志事が出来る
- 家族の安心に繋がる
- 純粋なエネルギーで創られた美しい作品になる
- 喜びの循環が生まれる
障害のある方達から、社会に福祉する
髙森さんがスローガンにされているこの言葉を読んだ時、響きあう想いが浮かんできました。
それは 21年間子育ちする中で、大切な氣付きが生まれる度に感じてきたことでもありました。
障がいというものは
それを持たない周囲の人たちの
氣づきのために存在する
前例のない道を拓きながら邁進してゆかれる
髙森さん。
その活動とあり方は、令和の時代に相応しい
福祉と物づくりの世界を創造してゆくことでしょう。
農業と物づくりを柱とした
障がいを持つ方たちが運営出来る事業所
1000年先までいのちを輝かせる
世界初の木製ティアラ
髙森さん達が目指す先の世界を観るために
私に出来るコトをやりつつ…心をあわせます。
世界中に1000年の愛が届きますように〜✨✨✨