[CL第6節]ツルヴェナ・ズヴェズダvsマンチェスターシティ | シティなび

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2023−2024UEFAチャンピオンズリーグ第6節

Group G

ツルヴェナ・ズヴェズダ2−3マンチェスターシティ


シティのSYSTEM


選手交代:グリーリッシュ→フォーデン、コヴァチッチ→スソホ、ヌニェス→ベルナルド・シウバ、ストーンズ→アケ


得点者:19分ハミルトン、62分ボブ、85分カルヴィン・フィリップス


ツルヴェナのSYSTEM


選手交代:カンガ→カタイ、オラインカ→ルチッチ、エンディアイェ→ミヤトヴィッチ、スパイッチ→ロディッチ、ネデリコヴィッチ→カビッチ


得点者:76分ファン・インボム、90分+1カタイ


既に首位でグループリーグ突破を決めているシティ。最終節のツルヴェナ戦はメンバーを落として臨む一戦となる。


で、早速レビュー

シティはメンバーを落としてもポゼッションでイニシアチブを握りツルヴェナは守備的に戦いボールを奪えばカウンターという展開となる。ツルヴェナはシティのビルドアップ時は442のブロックを構えて人を捕まえるマンツーマン気味に対応、シティがハーフェイラインを超えて押し込めば532の守備ブロックとなり中央を固める。シティはビルドアップ時の形が可変。基本はいつもの3+2であるが右SBリコ・ルイスを1列前に押し上げれば右CBストーンズから右へとスライドさせて3バックを結成するし左SBセルヒオ・ゴメスが1列前に上がれば左CBからスライドさせて3バックを結成。リコ・ルイスはビルドアップを潤滑油させる為に左右に開く2CBの間にポジションを取ったりもする。そしてシティはボールをミドルサードまで前進させれば次は2+3へと可変して2CBを最終ラインへと残し中盤3枚はインサイドハーフにコヴァチッチ、リコ・ルイスが立ち位置を取りアンカーにカルヴィン・フィリップスとなる。CMFの関係性はボールを持てるコヴァチッチとカルヴィン・フィリップスが流れの中で縦関係となるのは中央のゾーンで数的優位を作りプレスを剥がす為で右CBジガが前へ出てコヴァチッチからパスを受けるカルヴィン・フィリップスを潰しにいくのだがそうなると最終ラインは1枚少なくなるのでギャップができてくるわけでもしカルヴィン・フィリップスへとCBが前へ出てプレスをかけにこなれば最終ラインと中盤のギャップでボールを受け前進できるのだ。


シティの先制点。左グリーリッシュがドリブルで中へと切り込んで対角にパスを入れればツルヴェナの中盤と最終ラインのギャップでボールを引き出したヌニェスがワンタッチで右へ流せば受けたハミルトンがボックス右へと入り巧みなステップワークから縦に仕掛けて右足一閃でゴールを決めている。この得点の起点となったのはGKオルテガからのロングフィード。オルテガが直接左のグリーリッシュへと入れているがシティはビルドアップ時GKを使い+1をもたらしている。シティがビルドアップ時3+2の形に可変するのに対してツルヴェナは442で人につくマンツーマン式なのでGKオルテガをビルドアップに加えて数的優位を作る。オルテガがロングフィードを入れることでプレスを剥がせるのだ。次はライン間の使い方だがツルヴェナは中盤と最終ラインの距離感が間延び傾向にありライン間に広大なスペースができてしまっている。先制点のヌニェスの右へと叩くアシストもライン間に侵入してのものである。ツルヴェナの守備は前線がコースを限定できてなく中盤もプレスの迷いが生じているし最終ラインは押し上げてないので全体的にバラバラ感がある。だからヌニェスやコヴァチッチ、リコ・ルイスのような縦の推進力があるプレイヤーが活きるのだ。問題はCF。この試合は本職がWGのボブを使いゼロトップ式。ボブは中盤の低い位置へ下りて楔となる動きをしていたが周りの動き出しが乏しく流動性があまりなかったしゴール中央がガラ空きだった。


後半フォーデン起用でフォーデンがCFに入りゼロトップ継続、そしてワイドは右にボブ、左ハミルトンに変える。すると流動性が出てきたのと中盤へ下りて楔を受けるフォーデンがワンタッチで叩き前線へと動いて深さを作る。5レーンを全て埋めて5トップ気味となるので最終ラインと中盤ラインを押し下げることができシティの中盤がボールを回せる。中盤にツルヴェナがプレスをかけにくれば次は前線が空くように駆け引きができるというわけである。2点目となる得点はドリブル突破のボブの個人技から決めている。後半右に左利きのボブを持ってきたのも奏功したのだろう。ツルヴェナの守備はドリブルへの対応が緩かった。

ツルヴェナも1点返す。シティのボールを奪うとブカリとのワンツーから抜け出したファン・インボムが決めている。

シティ3点目はハミルトンがボックスで倒されて得たPKをカルヴィン・フィリップスが決めている。

後半アディショナルタイムにはセットプレーからカタイに決められて1点差とされるがゲームセット


そんな感じで

Group Gの最終順位

1位マンチェスターシティ(イングランド)   勝点18

2位ライプツィヒ(ドイツ)          勝点12 

3位ヤングボーイズ(スイス)         勝点4

4位ツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)    勝点1


シティこのグループ全勝、6連勝

決勝トーナメント1回戦はコペンハーゲンと激突