[クラブW杯2023準決勝]浦和レッズvsマンチェスターシティ | シティなび

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クラブW杯2023準決勝

浦和レッズ0−3マンチェスターシティ

(アジア王者)   (欧州王者)


シティのSYSTEM


選手交代:フォーデン→アルバレス、アカンジ→グヴァルディオル、ベルナルド・シウバ→ボブ、ロドリ→カルヴィン・フィリップス、ストーンズ→セルヒオ・ゴメス


得点者:45分+1OG、52分コヴァチッチ、59分ベルナルド・シウバ


浦和のSYSTEM

選手交代:伊藤→荻原、大久保→シャルク、ホセ・カンテ→リンセン、小泉→中島、岩尾→柴戸


クラブW杯に初出場のマンチェスターシティが大会の舞台であるサウジアラビアに乗り込む。準決勝から登場のシティの相手はアジア王者の浦和レッズ。是が非でもこのタイトルを制覇したいとこである。


で、簡単にレビュー

序盤からシティがポゼッションして試合のイニシアチブを握り浦和はシティのビルドアップ時にハイプレスをかけてボールを奪いショートカウンターを発動させる狙いだったよう。この準決勝シティは負傷欠場中のハーランドやデブライネこそいないがスタメンはほぼ主力メンバーを揃えているし浦和をガチで潰しにきている。シティがポゼッション時に常に徹底しているのはボールホルダーを追い越す動きと数的優位を作ってプレスを剥がすこと。まずシティはビルドアップ時左右に開くアカンジ、アケの間にロドリが下りてくる。ロドリには浦和のCFホセ・カンテがカバーシャドウでパスコースを消してくるのだがここでGKエデルソンへ戻しパスをすることでホセ・カンテがそっちにプレスをかけにいけばロドリが空く。すると次はもう1枚のCMFストーンズを監視しているHO安居のゾーンで2vs1の数的優位を作れるので安居はストーンズとロドリどちらも見なければならなくなるから対応が一歩遅れ縦パスを受けるロドリにボールを運ばれ前進させられるわけ。ここからその先は左にコヴァチッチ、中ベルナルド・シウバ、右ヌニェスの中盤3枚が浦和の中盤ラインを内側へと引っ張りストーンズは前線2枚を立ち位置でピン留めすることにより大外レーンへ展開してサイドを使う。大外に張るのは左だとグリーリッシュ、右にフォーデンまたはヌニェスとなる。左であればグリーリッシュにボールが入ればコヴァチッチが追い越す動きをしていたようにボールホルダーを追い越す動きで縦ラインから2vs1の数的優位を作ろうとしているのだ。浦和は442の守備ブロックを敷いて中央を閉め外に追いやる守備の形を取ろうとしていたが自陣に押し込まれ451となる。


浦和の狙いはシティのビルドアップにCFホセ・カンテが左から右へとプレスをかけてパスコースを限定しといてインサイドのコヴァチッチに縦パスが入れば中盤がよせてボールを奪いカウンター。コヴァチッチへの縦パスを奪うのは意図的にあったよう。それ以外に浦和は中盤ラインと最終ラインがしっかりとスライドもこなしていたしスペースを与えず上手くは守れていたと思う。シティの前線はトップにフォーデンで久しぶりのゼロトップ採用。なのでフォーデンが動いて流動性を高めるとベルナルド・シウバが右からトップに入ってきたり長いボールからコヴァチッチが裏へと抜け出したりとゼロトップの効果が出てくる。そしてシティの攻略と言えばポケット侵入。右はワイドのベルナルド・シウバがタメを作ってポケットへと侵入したヌニェスが抜け出してボールを引き出す。先制点となる1点目はヌニェスが右ワイドのベルナルド・シウバとのワンツーからポケットへと侵入して折り返すと浦和CBホイブラーテンのクリアがそのままゴールに入ってオウンゴールとなる。その前の決定的チャンスも右ベルナルド・シウバのパスからポケットへ抜け出したヌニェスがフィニッシュに繋げたしポケットへの侵入は確実に狙っていた。追加点となる2点目はウォーカーのアウトで出したスルーパスからCBのギャップから抜け出したコヴァチッチがGKとの1vs1を制して決める。この試合コヴァチッチの裏への飛び出しが際立ったがゼロトップ効果が発揮されていた。CB間のギャップもフォーデンの流動的な動きが引き出したのだろう。


3点目はカウンターから。アカンジの縦パスから裏へと抜け出したヌニェスが強烈なシュートを打てばGK西川に弾かれるがこのこぼれ球をベルナルド・シウバがシュート。CBホイブラーテンに当たってコースが変わり決まる。シティは最終ラインのビルドアップで相手のラインを前へと引っ張っておいて裏へ抜け出しやくするようにスペースを作るカウンターのやり方も備えている。このカウンターの他シティの攻撃は多彩。トライアングルを作りレイオフから4人目の動きにあと左グリーリッシュを使ってタメと深さを作り最終ラインから中盤ラインを引かせて空いたスペースに入ってくる味方がシュート打つ攻撃もある。

守備面では浦和に殆どチャンスを作らせず。カウンタープレスで直ぐ様奪い返していたしビルドアップを奪われてカウンターを受ける以外前へとボールを進ませなかった。


そんな感じで決勝進出

決勝はフルミネンセと激突

決勝も勝ってクラブW杯初優勝しよう