[EURO2024予選]北マケドニアvsイングランド | シティなび

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EURO2024予選第10節

Group C

北マケドニア1−1イングランド


イングランドのSYSTEM


選手交代:ワトキンス→ケイン、アーノルド→カルヴィン・フィリップス、グリーリッシュ→ラッシュフォード、サカ→パーマー


得点者:59分OG


北マケドニアのSYSTEM


選手交代:ミオフスキ→リストフスキ、アリミ→コスタディノフ、ディモスキ→アシュコフスキ、アタナソフ→エレジ


得点者:41分バルディ


既にEURO2024出場を決めているイングランド。スタメンの顔ぶれを見てもケインがベンチスタートだったりリコ・ルイスが代表デビューだったりしていたがそれでもサカやライス、ウォーカー等レギュラー級を出してきているのでサウスゲート監督は消化試合でもこの試合軽視はしていないようだ。


で、レビュー

イングランドはビルドアップ時左SBリコ・ルイスを押し上げて最終ライン3枚にする。そしてCMFはライスとビルドアップのサポートに入ったり攻め上がってパス回しを潤滑油するアーノルドが上下動する。リコ・ルイスの立ち位置は大外レーンに張らず内側へと絞ってハーフレーン寄りでCMFの前方に位置取り偽SBの役割を担う。このイングランドのポゼッション時の立ち位置に対して北マケドニアはボール非保持時5212の形となり2トップ+トップ下が中央を塞ぎサイドへと追いやる狙いがある。CMFライスとアーノルドには北マケドニアの2トップがカバーシャドウでパスコースを消す立ち位置だったが左FWエルマスがボールを受ける右ウォーカーへとプレスをかけにいけばHOバルディとCMFアリミが1列前に上がってCMFアーノルドとライスを監視する。北マケドニアはスペースを埋めるスライドはしっかりこなしていたし組織的に守備を作っていたがイングランドはリコ・ルイスが中途半端なポジショニングを取っていたので守備にズレを生じさせようとしていた。それはリコ・ルイスには右CMFアリミが立ち位置上マッチアップしていたのだがライスにプレスをかけにいけばリコ・ルイスが浮く形となる。このゾーンで2vs1の数的優位を確保しているのとCFワトキンスが裏抜けアクションをしていることで最終ラインを押し下げリコ・ルイスに前へ出てアプローチにいけないのだ。リコ・ルイスはボール非保持時は4バックの左SBだがボール保持時はハーフレーンに移動することで守備のズレを生み浮かそうとしている。これがリコ・ルイスを偽SBで使う狙いなのだ。


イングランドの攻撃は中央のレイオフからサイドへと展開という形。HOフォーデンとCMFアーノルドを中央に置いているのもレイオフを成功する為でサイドを起点にした攻撃は右だとサカがボールを持てばウォーカーが大外からのオーバーラップで左WBを引き付けてデコイとなることでサカのスペースを空けようとする。またサカは大外からハーフレーンへと移動することもありその時はウォーカーが大外を使い幅取り。サカが内側へ入る意図は大外のウォーカーのスペースを作る為だろう。そこからフォーデンが+1となってトライアングル。フォーデンは逆サイドにも顔を出し左サイドはグリーリッシュがボールを持てばリコ・ルイスがハーフスペースから追い越す。攻撃に奥行きと深さを作ることでバイタル手前のフォーデンがフリーとなるのでこのフォーデンのアーリークロスから中央で仕留めるだけの決定機を作り出すがサイドでチャンスを作っても中央の迫力が物足りない。それはケインがいないのも影響しているだろう。北マケドニアがスライドとカバーリングをしっかりしていて崩し切れなかったがボールを中盤まで引いて受けにくるグリーリッシュとリコ・ルイスの関係性によるボール回しで北マケドニアの最終ラインを前へと誘い出しフォーデンがその裏を突いてハーフスペースから抜け出す攻撃の形が見られた。サイドを起点にしても中央の仕留め役がパッとしなかった。イングランドの不安要素としてはケインに次ぐ2番手のFWが決定打を欠きなかなか信頼を置けてないのが問題だろう。


先制はカウンターが多い北マケドニア。ゴール前でミオフスキと競り合ったリコ・ルイスが倒してしまいPKを与える。このバルディが蹴ったPKは一度はGKピックフォードが弾くがこぼれを素早く詰めていたバルディに決められている。

後半は右サカの仕掛けからのチャンスメイク。中央はケインが入ることでワンテンポ置かずクロスを素早く入れていた。同点ゴールはセットプレーからケインが競り合うとDFに当たってゴールに入ったもの。ケインが入ると中央でボールを収めて次の展開へと繋げれる。ワトキンスもフィニッシュワークだけでなく中盤やサイドに広がったりとプレーエリアを広げたりボールを収めて周りを使えるようになれば1ランクレベルが上がるかも。この試合見てイングランドのエースストライカーはやはりケインだなと思った。


そんな感じで最終順位

1位イングランド    勝点20

2位イタリア      勝点14

3位ウクライナ     勝点14

4位北マケドニア    勝点8

5位マルタ       勝点0


最終節は既に突破決めてるイングランドの試合よりイタリアvsウクライナの方が注目度は高かっただろう。

とりまイタリアEURO2024出場おめでとう!