[J2リーグ第8節]町田ゼルビアvsブラウブリッツ秋田 | シティなび

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2023J2リーグ第8節(4月8日)

町田ゼルビア0−1ブラウブリッツ秋田


町田のSYSTEM


選手交代:藤尾→荒木、エリキ→黒川、奥山→沼田、高江→藤原


秋田のSYSTEM


選手交代:丹羽→吉田、畑→才藤、水谷→小暮、青木→梶谷、諸岡→小柳


得点者:84分阿部


デュークが負傷欠場の為CFは藤尾を起用、SYSTEMも442から343へと変更。1人のプレイヤーを欠くくらいでSYSTEMを変更して大丈夫か?という疑問が見事に的中した。まずデュークの代役を藤尾に任せるのは厳しい。町田の攻撃の形はシンプルでデュークがポストプレーをこなしエリキが裏抜けのオーソドックスな2トップによる崩しであるが藤尾はデュークのように完璧にポストプレーで落とせないしDFを背にしながら力強くキープするタメも作れない。やや力不足感はある。そして平河のポジショニング。やや中央寄りとなりCF藤尾の背後に右に平河、左にエリキを置く2シャドー気味となっていた。平河が中に立ち位置を取っていたのは大外レーンのスペースを空け右WB奥山の攻撃参加を使う狙いがあったようだ。なので右サイドは奥山の攻撃参加が際立っていた。奥山が右サイドでボールを持てば前線3枚(平河、藤尾、エリキ)がボックスへ入ってクロスを合わせる形。だが前線に高さがないのでクロス入れても意味がない。それに平河が得意とするプレーエリアはインサイドでなく中央よりスペースがあるサイドでインサイドだと守備網に囲まれてボールを奪われる。


町田の攻撃はCFにデュークがいなくても最終ラインからロングボールを入れる。あと343はサイドで優位性を作れるのでWBの攻撃参加でサイドアタックを引き出す。まずCFにデュークがいなくてもロングボールを入れるのは前線にポストプレーという武器がなくてもエリキのスピードを残している。つまり前線で起点ができなくてもスピードで最終ライン+GKにプレッシャーをかけれるので苦し紛れのクリアを回収して2次攻撃へと繋げる。これが前線で起点作れなくても最終ラインからロングボールを入れる狙いだろう。次に343を使った本当の理由とはデュークがいればオーソドックスな442を採用したとは思うが秋田が442なので343に変更したってこともあり得る。それは343は4バック殺しのSYSTEMでWBを押し上げれば前線5枚となり4バックでは耐えきるのは難しくなるのと前線、バックラインで数的優位を作りやすいのだ。

次はサイド攻撃に関してだが縦パスを中へ差し込んでサイドへ展開する流れるようなパス回しはあまりない。右は右WB奥山の攻撃参加。左は左WB翁長と外に開き気味のエリキのユニットでの崩しにボランチ高江が加わる。エリキは中央やワイドに流動的に動き回るアタッカーで前半途中から右平河が中央や左にも流れてきたのでエリキと近い距離感を作る。秋田の最終ラインを押し下げるエリキの落としから2ライン間でボールを受ける平河が左へ展開したりとパスを上手く動かせる時間帯もあった。中央への縦パスのコースを作る動き出しができるのがエリキだけとやや物足りなさはあった。


町田の決定機が少なかったのと得点できなかったのは前3枚のユニットによる連携からの崩しがなかったのもあるがそれよりも秋田の守備が良かった。442ゾーンの守備ブロックを敷く秋田であるがビルドアップ時は2vs3で数的不利に陥る形になるのでSHを前へと押し上げ3枚でハメ込む。逆サイのSHはボランチをケアしていることからボールサイドは圧力をかけて2~3枚で囲い込むの対して逆サイはフリーでも構わない守備のやり方だった。ボールの動かしに対する横ズレや球際の強さも徹底もされていてボールを奪ったあとのカウンターも速かった。秋田が不運だったのは前半序盤の決定的チャンス。GKポープ・ウィリアムが飛び出しすぎて高いラインを設定していたので青木がハーフェイライン付近からロングシュートを打っている。これをGKポープ・ウィリアムが辛うじて手に当てるがこぼれ球がゴールラインを完全に割っていたがノーゴール。J2にはVARがないらしい。これVARがあれば間違いなくゴールが認められていただろう。

だが84分にセットプレーの流れから決勝点を決められている。


そんな感じで町田今季初黒星

次は第9節ジュビロ磐田戦のレポを更新する。