Group C
イタリア1−2イングランド
イングランドのSYSTEM
選手交代:グリーリッシュ→フォーデン、フォーデン→トリッピアー、サカ→リース・ジェームズ、ベリンガム→コナー・ギャラガー
得点者:13分ライス、44分ケイン
イタリアのSYSTEM
選手交代:ベラルディ→ポリターノ、バレッラ→クリスタンテ、ペッレグリーニ→ニョント、ジョルジーニョ→トナーリ、ヴェラッティ→スカマッカ
得点者:56分レテギ
ドイツで開催されるEURO2024出場へ向けた予選がスタート。イングランド代表の初戦は天敵イタリアと激突。
で、早速レビュー
イングランド、イタリアともシステムは433。違いは前線守備の仕組みでなかろうか。イタリアは守備時CFレテギと右IHバレッラが2トップ気味となってアンカーのライスへのパスコースを消しながらCBマグワイアにボールが入ればバレッラ、ストーンズに入ればレテギがプレスをかけにいく、ベリンガム、カルヴィン・フィリップスのIHにはジョルジーニョ、ヴェラッティがそれぞれマンツーマン気味に監視するのでイングランドの中盤3枚をハメ込む形となる。一方のイングランドはSYSTEMは可変せず3トップが前線で立ち位置を取る。CFケインはCB2枚にチェックにいき右SBには左WGグリーリッシュが対応。そして右WGサカは左SBスピナッツォラが高い位置を取る為に下がってパスコースを消す立ち位置となる。ここでポイントなのがイングランドの前線守備の立ち位置。イタリアがビルドアップ時左CBアチェルビが左サイドに開いてボールを受ければカルヴィン・フィリップス、ベリンガムも斜めにスライドしながらジョルジーニョ、ヴェラッティへのパスコースを切ることでアチェルビのパスの選択肢を限定させれる。次は右WGサカの守備の立ち位置だが基本は左SBスピナッツォラを監視する守備対応なのだがケインがCB2枚を見ないといけない形なのでサカが中央寄りに立ち位置をスライドすれば右サイドでスピナッツォラとヴェラッティの2枚をカルヴィン・フィリップスが見なければいけない状態となるので1vs2の数的不利に陥り後手後手となるからスピナッツォラのとこで出口となりゾーン1からゾーン2へと突破される。ビルドアップではイングランドよりイタリアの方が秀逸だったと言って良いだろう。
先制点はイングランド。セットプレー(CK)のこぼれ球をライスが押し込んでいる。2点目はケインがPKを決めている。この得点でケインは代表通算54ゴール目となりイングランド代表歴代最多得点記録を更新している。着目したいのが先制点も2点目となる追加点もセットプレー絡みでファーに流れるケインへボールを入れているとこだろう。
イングランドのビルドアップの突破口は前線3枚が下がって楔となることにある。イタリアはイングランドの中盤3枚をハメ込んでビルドアップを塞ごうとしていたのでCFケインや左右WGグリーリッシュやサカが下りて+aをもたらして数的優位を作りボールを引き出しにくる。前線3枚は腕の使い方が上手いし収まる、タメを作れるので周りが動き直せばゾーン2からゾーン3へと突破口を開ける。イングランドの攻撃で右サイドを崩す場合カルヴィン・フィリップス、サカ、ウォーカーのトライアングルでボールを回せば右に流れるCFケインも絡んでくる。ケインが右へと流れるのでカルヴィン・フィリップスやサカが飛び出すスペースを作れている。
守備面ではミドルサードでボールを持たれてる場合は右WGサカを最終ラインへ下げて5バックを敷くしアンカーのライスがハーフスペースを埋める守備対応。失点はCBマグワイアのパスミスを奪われたのが原因。ボールを奪われるとバイタルで受けたペッレグリーニに守備網が密集しボックス右のレテギが空いた。そこでペッレグリーニのスルーパスからレテギが決めている。
そんな感じで天敵イタリアに勝利
第1節終了時の順位
1位イングランド 勝点3
2位北マケドニア 勝点3
3位ウクライナ 勝点0
4位マルタ 勝点0
5位イタリア 勝点0
次は第2節ウクライナ戦のレポを更新する。