[FACUP5回戦]ブリストルvsマンチェスターシティ | シティなび

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2022−2023イングランド・FACUP5回戦

ブリストル0−3マンチェスターシティ

(2部)      (1部)


シティのSYSTEM


選手交代:オルテガ→エデルソン、マフレズ→グリーリッシュ、フォーデン→パーマー、アケ→セルヒオ・ゴメス、ベルナルド・シウバ→ペローネ


得点者:7分フォーデン、74分フォーデン、81分デブライネ


ブリストルのSYSTEM


選手交代:タナー→ヴァイマン、プリング→ダシルバ、ウェルス→フランソワ、ジェームズ→キング、ウィリアムズ→ティラーク


シティのビルドアップはいつもと同じ形。リコ・ルイスが内側へと絞ってロドリと2CMFを敷くので3+2となる。ブリストルは1トップ+中盤3枚でビルドアップを抑えにかかるがシティは数的優位と守備のズレを上手く作って剥がしにかかる。まずブリストルは中盤3枚でリコ・ルイス、ロドリのCMFに左アケを監視する守備ゾーンを作るのだがシティはGKオルテガがビルドアップに加われるし右に開く右CBアカンジがフリーマンとなるしで6vs4の数的優位を作れているわけだ。そこで戻しパスを受けたGKオルテガが飛ばしパスを左アケへと入れると守備者の目線と体の向きが左へと傾くし守備のズレが生じる。リコ・ルイスの右エリアは右CBアカンジもいるので2vs1の数的優位を作れている状況となり20番の左SHベルは2枚見なければいけなくなる。当然アカンジにプレスをかけにいけばリコ・ルイスが空くしリコ・ルイスを監視すればアカンジはフリーでボールを運べるわけだ。こう見ても1vs2であってもカバーシャドウでコースを限定できる方法はあるがシティと対戦する場合立ち位置と左右への展開で生み出す横ズレでフリーマンを作ってくるので数的不利に陥るとシティのビルドアップとボールの前進を防ぐことは難しいのだ。次にシティがよく多用するのはレイオフ。2CMFロドリ、リコ・ルイスが中央から開き気味の立ち位置を取るので2列目も若干広がる。すると中央が空くので楔を受けに下りるアルバレスの落としをカルヴィン・フィリップス、リコ・ルイスが前向きの状態で受けてサイドへと展開する。このレイオフから外を使う形は主流となっておりアルバレスが楔を受けると2列目のアングルは縦パスの方向へ引っ張られるしラインが下がるのでリコ・ルイスとカルヴィン・フィリップスがフリーで受けれるようになるのだ。守備のズレを生み出すメカニズムとしてもう1つはマフレズやデブライネが下りてくる。まず右サイドのマフレズであるがハーフレーンに位置取るデブライネは外へと流れる動きがあるので左SBプリングは前へと出て行けずピン留めされるのでマフレズはフリーで下りてくるから20番の左SHベルが横スライドで対応してくるので左肩上がりで横ズレとなる。すると逆サイのアケがフリーとなる。次はデブライネの下りてくる動きを使って出口を作るメカニズムだがデブライネが下りてボールを引き出すとリコ・ルイスがマンツー気味についてくる守備者の背後に入る動きでデブライネのワンタッチパスを受けて突破口を開く前後の関係性。デブライネに一度ワンクッション置くことで守備者の足が一旦止まるからリコ・ルイスが背後に回ってボールを受けやすくなる。


ブリストルの守備はほぼマンツーマンで圧力をかけGKオルテガに蹴らせて回収させる狙いだった。先程も書いた通りマークを剥がす術は何通りもあるシティであったが剥がせなければビルドアップの局面でノッキングしてしまうので中盤を省略したロングボールを多用する。ここで最終ラインにはアカンジにしろオルテガにしろロングフィードに長けてるのが利点でありワイドでボールを受ける右マフレズ、左フォーデンは最終ラインからの長いボールを受けて突破すれば一気にチャンスが広がる。

先制点は見事な崩しからだった。左サイドはベルナルド・シウバ、フォーデン、アケで1つのトライアングルとなっている。ここで内側に位置取るアケがワイドからパスを受けると右へとサイドチェンジを入れている。右ではマフレズ、デブライネ、リコ・ルイスがトライアングルを作っている。ボールを受けたマフレズがデブライネとのワンツーで右サイドを抜ける。この時のハーフスペースのリコ・ルイスのポジショニングと動きが左SBプリングのズレを生み出していたのでマフレズが裏へ抜け出しリターンパスを受けれたのもある。リコ・ルイスがハーフスペースから動きを入れた為にプリングはマフレズへの対応が遅れてしまったのだ。そしてマフレズの低いクロスからファーのフォーデンが決めている。


ブリストルのサッカーはシティ相手でも臆することなくアグレッシブだった。守備はマンツーマン気味で高い位置からプレスをかけたりゾーン1からゾーン2へ突破されるとミドルブロックを敷いてスペースを埋めるなどメリハリがある守備をしてきていた。なのでシティも剥がせない時は苦しんだと思う。ボールを奪えば狙いはシティの右サイドの裏。リコ・ルイスが内側に絞っているので右にスペースができやすくなる。そこにブリストルはカウンターを発動していた。

シティの2点目は左サイドの崩しからボックス中央のアルバレスを経由して右フォーデンという形だった。左サイドはトライアングルがローリング。ハーフレーンのアケとフォーデンがブリストルの右サイド2枚を引っ張れば大外でベルナルド・シウバがフリーとなったり2点目のようにアケがボックスに侵入したりする。

3点目はデブライネが狙いすましたミドルシュート。


そんな感じでシティ準々決勝進出

準々決勝は元シティのコンパニ監督のバーンリーと激突