[J2リーグ第2節]町田ゼルビアvsザスパ草津 | シティなび

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2023J2リーグ第2節(2月26日)

町田ゼルビア2−0ザスパ草津


町田のSYSTEM


選手交代:エリキ→荒木、高橋→沼田、下田→稲葉、翁長→太田、平河→黒川


得点者:38分池田、84分翁長


草津のSYSTEM


選手交代:川本→山中、細貝→風間、武→平松、中塩→北川


開幕節との変更点は開幕戦では左サイドだったエリキがCFデュークと近い距離感を保ち2トップ気味になったのとトップ下の高橋が左サイドに位置取っていたことだろう。エリキをデュークの近くに配置したのはポストプレーをこなせるデュークの背後をエリキが衛生的に動き回る狙いがあるのだろう。左サイド起用だとカットインで中へと切れ込めばデュークとの絡みから崩しの形を作れるが大外に張った状態だと距離が遠くなる。開幕節がそうだった。なのでデュークとエリキの縦の2トップ気味にシフトチェンジしたのだろう。

次はビルドアップを見ていくと左SB翁長を1列前に押し上げるので左肩上がりの可変式3バックで攻撃を組み立てる。草津のボール非保持時の442の守備ブロックに町田は後方3枚なので3vs2の数的優位を作れている状態となる。3vs2のビルドアップvs守備は相手が前線からプレスをかけてきた場合に1枚余る形となるからフリーとなるCBのエリアがボールの出口となる。マンチェスターシティもビルドアップ時は後方3枚でビルドアップを始めるが現代サッカーではやはりビルドアップ時のバックラインは3枚が主流なんだなと。違うのはボランチの立ち位置だろう。マンチェスターシティはビルドアップ時3+2の形が主流だが町田はボランチが縦関係。下田がビルドアップのパイプ役となり少し高めの位置の高江が出口となる。草津の2トップが少しでも立ち位置が開けば下田から高江にパスが入り攻撃のスィッチが入るわけだ。


町田の攻撃で多いのはロングボールとサイド攻撃。ロングボールはターゲットマンになるCFデュークに当ててからサイドへと展開、そしてサイド攻撃だが右サイドの平河はスピードあるし突破からチャンスを作り出す。今季右サイドの平河の突破が大きな武器となっている印象。ボール保持の平河がハーフレーンへとズレれば大外から右SB奥山が攻め上がってボールを引き出しクロスを入れる。左は高橋がボランチの斜め前方のインサイドへと絞ってパスコースを広げると左の大外から左SB翁長が上がってくる。高橋は平河程突破力がないみたいなので左SB翁長とのユニットで崩しにかかる。問題点は2つ。まず1つ目はサイドからのクロスとボックスに入るアタッカーの動きが合わずフィニッシュに結びつくケースが少ない、2つ目は中央からの崩しの精度が低い。中央からの崩しの精度が上がればもっと攻撃の幅が広がるし良い攻撃ができるのだが。その為にはボランチの下田、高江の攻撃参加が重要となる。

先制点はセットプレーからCB池田が決めている。デュークや池田など空中戦強いヘッダーがボックスにいるのと下田のプレースキックの精度が良かった。デュークや池田はDFと競り合っても競り勝ってたしセットプレーは町田のストロングポイントである。ちなみに2点目もセットプレーから。翁長が直接FKを沈めている。

町田の守備面では424で中盤へのパスコースを消す形もあれば442または4411でエリキが最終ラインのビルドアップへ追いかけデュークが下がってボランチへのパスコースを消しに行く守備のやり方がある。草津の最終ライン3枚でのビルドアップには左高橋が前へ出て3vs.3でハメていた。懸念されるのは中盤の連動性が乏しいので前線プレスを剥がされると中盤の空間を使われる。


そんな感じで町田今季初勝利。

次は第3節ツェーゲン金沢戦のレポを更新する。