[PL第23節]マンチェスターシティvsアストンヴィラ | シティなび

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2022−2023イングランド・プレミアリーグ第23節

マンチェスターシティ3−1アストンヴィラ


シティのSYSTEM


選手交代:ハーランド→アルバレス、ルベン・ディアス→アカンジ、グリーリッシュ→フォーデン、マフレズ→アケ


得点者:4分ロドリ、39分ギュンドアン、45分+1マフレズ


アストンヴィラのSYSTEM


選手交代:ブエンディア→マッギン、ベイリー→アレックス・モレノ、ディニュ→デュラン、ヤング→コウチーニョ、ラムジー→キャッシュ


得点者:61分ワトキンス


これまでのシティと違うのはスタートからSYSTEMが3223だった。SBを置かないのでベルナルド・シウバとロドリの2CMFとなる。ビルドアップ時の3+2はこれまでと変わらない。アストンヴィラは442。2トップがベルナルド・シウバ、ロドリのパスコースをカバーシャドウで消しながら可変3バック中央のルベン・ディアスへはワトキンス、左ラポルトには牽制をかけてくる。なのでウォーカーの右サイドが浮いてくる。アストンヴィラはシティのビルドアップはウォーカーよりラポルトを警戒した感じ。ウォーカーには左SHブエンディアがチェックを入れながらボールが入るとコースを切りに若干立ち位置がズレるのと連動して右に流れるデブライネには44番のCMFカマラがスライドして寄せ右WGマフレズには左SBディニュが寄せるマンツーマン気味の守備形式だった。ではシティはこのIHとWGへのマンツーマンをどう打開したのか?まず1つ目は外で守備のズレを生むメカニズムだがCFハーランドが下りて楔を受けにワンクッションになることにより中に守備網を引っ張り外を空ける。右WGマフレズが下がると左SBディニュは食いつかないのでハーランドからの落としをウォーカーが受ければ右サイドで左SHブエンディアは2枚見ないといけない状態となりシティとしては2vs1の数的優位を作れるから突破口が開く。2つ目は中の守備をズレを生むメカニズムだが右へと展開すればアストンヴィラの2トップの目線とボディアングルを外へと引っ張れるので2トップの背後に入るロドリがフリーで右からのパスを受ければ右に流れるデブライネとのリターンパスから中央を打開する。デブライネは右に流れてCMFを引き付けたので中央が空いたわけでロドリとデブライネの絶妙なポジションチェンジだった。そして裏に抜けるギュンドアンのフィニッシュに繋げたのだがCFハーランドが若干下がる動きをしたので最終ラインにズレが生じギュンドアンが裏抜けフィニッシュに持っていけたのだ。


先制点はセットプレーからマフレズの左CKをロドリが頭で決めたもの。アストンヴィラはセットプレーの守備はマンツーマンなのでそれを利用しスクリーンプレーでDFにブロックさせないようにコースを空けるとロドリがそのスペースへ入ったのだ。

この試合アストンヴィラの守備が後手を踏んだのは442SYSTEMに問題があった。まずCMFはギュンドアン、デブライネと対峙する形となるので2トップの背後でボールを受けられると前方にフリースペースを与えることになる。次は4バックでシティの5トップを抑えるのは至難の業。シティはCFハーランド+IHデブライネ、ギュンドアンの3枚が中央レーンに位置取るとアストンヴィラの最終ライン4枚がPAの幅に収まるようにブロックを敷くので大外が空く。そうなると右マフレズ、左グリーリッシュのWGがボールを受けると仕掛けやすくなる。WGにボールを入れるのは3バック中央のルベン・ディアスのロングフィードで長いボールを使い一気にWGの仕掛けで攻め立てる。WGへSBが横ズレすれば次はIHが空いてくるという仕組みである。

次はハーフスペース攻略。シティはハーフスペースからデブライネが何度も抜け出ていた。右サイドのユニットからハーフスペースを使うことが多く右WGマフレズがワイドに張るとパスが出た時にプレスをかけでるように左SBが開けばCBとの距離が開くのでハーフスペースから抜け出るデブライネがウォーカーからの縦パスを受ける。デブライネが44番のカマラにマークを付かれている場合は右大外のマフレズが直接デブライネに入れずに一旦サポートにくるロドリへとワンクッション入れる。するとカマラはロドリに目線とアングルが引っ張られるので一瞬足が止まり背後から3人目の動きで抜け出たデブライネがロドリのワンタッチパスをハーフスペースでフリーで受けられる。

2点目はデブライネの裏への素早い長いボールから始まり最後はファーでギュンドアンがグラウンダークロスを押し込んでいる。ギュンドアンがファーから出てくる際マフレズが中央へ入ってCB2枚を引っ張れてたのも隠れたアシストだった。


シティの守備面ではネガティブトランジションからの即時奪回。1失点はビルドアップミスから縦に速いカウンターで決められたもの。ビルドアップミスからの失点は前節トッテナム戦もあったことから問題だろう。

後半はアストンヴィラは前半と違って高い位置からプレスをかけてくるしボールを奪えばカウンターを仕掛けてくる。守備では5バックや6バックで守備を敷いてきた。シティは後半チャンスあったが得点0


そんな感じでアーセナルが勝ち点を落としていく中シティは着実に勝点を積み重ねてプレッシャーをかける。

次はプレミア第12節延期分のアーセナル戦のレポを更新する。