[PL第3節]ニューカッスルvsマンチェスターシティ | シティなび

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2022−2023イングランド・プレミアリーグ第3節

ニューカッスル3−3マンチェスターシティ


シティのSYSTEM


選手交代:アケ→ルベン・ディアス、


得点者:5分ギュンドアン、61分ハーランド、64分ベルナルド・シウバ


ニューカッスルのSYSTEM


選手交代:カラム・ウィルソン→ウッド、ウィロック→ロングスタッフ、アルミロン→マーフィー、バーン→クラフト


得点者:28分アルミロン、39分カラム・ウィルソン、54分トリッピアー


テーマは時間を作る。まず先制点。起点となったのはギュンドアンの右サイドへのサイドチェンジ。右でボールを受けたベルナルド・シウバのとこでタメを作れるのでギュンドアンがボックスへと上がる時間を確保できるわけ。そしてベルナルド・シウバが内側へと切れ込むとデブライネが右ワイドに流れ込んでパスコースを作り右SBウォーカーもインナーラップを仕掛ける。このインナーラップの狙いはニューカッスルの守備ラインを押し下げて深さを作る為でベルナルド・シウバがボールを持ちやすくなるとベルナルド・シウバが左足でクロスを入れボックスへと入ってきたギュンドアンが収めて冷静に流し込む。この先制点はIHのギュンドアンをシャドーストライカー的に使う、タメを作れるベルナルド・シウバの右サイド起用が奏功したゴールであった。だがSYSTEM上の問題点もある。シティはビルドアップ時右ウォーカーと左カンセロの両SBが内側に絞る位置取りとなる、そして大外レーンは右ならベルナルド・シウバ、左ならフォーデンの両WGを張らせているのでSYSTEMは235へと可変する。両SBを内側へと絞らせている狙いは中央で数的優位を作り複数のパスコースを確保するのと中央に守備を密集させてサイドを空けることにある。WGはニューカッスルの最終ラインをピン留めしているのでサイドへのパスコースはIHが流れてパスを受ける仕組みとなる。先制点の起点となったギュンドアンは左サイドに流れてパスを受けニューカッスルのハイプレスを空回りさせていた。ここで問題点であるが内側にSBが絞る為にCBはパスコースの選択肢が狭まることであろう。つまり右サイドであればデブライネは右SBの位置へとスライドするよりも中央のスペースでボールを受けたがる傾向が強く右WGベルナルド・シウバは殆ど下がってこずビルドアップの出口になれない。(WGが下がるとニューカッスルのSBがついてくる為引いてきてもフリーにはなれない)なのでボールを持つ右CBストーンズのパスコースの選択肢が窮屈で狭まれていたのだ。


ニューカッスルはこの試合ハイプレス、ハイラインでシティ相手でも臆することなく攻める姿勢を貫いていた。その結果がシティの3失点を生み出したと言っても良いだろう。まずシティのGKエデルソンを組み込んだビルドアップの枚数に対してニューカッスルは前4枚がハメ込むプレスで数的同数で守備を行う、ボールサイドではオーバーロードで守備の枚数を割いてコースを牽制する。シティは両SBが内側へと絞る位置取りで中盤ラインをピン留めすると中央のスペースから下りてくるデブライネが縦パスを引き出し斜め前方のギュンドアンへと繋いでニューカッスルの守備ブロックの綻びを見つけてゾーン1、2を突破したようにシティは守備ブロックをポジショナルプレーで打開するボール回しが巧みである。

シティの攻撃は右より左サイドを使う頻度が高くローリングしながら3人目4人目が裏抜けする。左WGフォーデンが内側へと入ればCMFの位置から大外へ攻め上がるカンセロがWG化したりデブライネーカンセロのダイレクトプレーからギュンドアンが左サイドを突破する。CFハーランドはボールサイドに下がってワンクッション役をこなせるし裏抜け、ポストプレーもできる。ボールキープで守備を引っ張ってからカウンターも引き出せる。2点目を決めたのはハーランド。クロスの折り返しを決めたものだが実は3点目も絡んでいる。デブライネの中央を切り裂くスルーパスからベルナルド・シウバが決めたがハーランドが下がる動きで4番のCBボッドマンを引っ張り中央にスペースを作り出した。そこに入れ代わるようにベルナルド・シウバが裏を抜けたのだ。この3点目のシティの崩し、得点は素晴らしいものがあった。


ニューカッスルはカウンター。特に左サイドのサン=マクシマンが起点となる。ここ対峙するのはウォーカーであるが抑えるのに手を焼いていた印象。何故か?直線的に縦に突破するサイドアタッカーならウォーカーのスピードとフィジカルで潰せるがサン=マクシマンはテクニカルなドリブラーで対角にボールを運べて守備者の足元から離れた位置にボールを置くのが巧みなのである。この試合サン=マクシマンは2アシストしてニューカッスルの攻撃を引っ張っている。

ニューカッスルは非常に多くのチャンスを作っていた。ボールホルダーを追い越す連動性と3トップの動きや前後の関係性から縦ギャップを生み出す崩しなど高いレベルで攻撃を仕掛けていた。


そんな感じでシティ開幕3連勝ならずドロー

ニューカッスル強かった。

次節はクリスタルパレス戦


・おまけ

自分の都合上の問題によりプレミア第4節シティのプレビューはお休みさせていただきます。

今週はtwitterにもアメブロの方も全然開けず低浮上