[カタールW杯欧州予選第8節]イングランドvsハンガリー | シティなび

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2022カタールW杯欧州予選第8節

Group I

イングランド1−1ハンガリー


イングランドのSYSTEM


選手交代:グリーリッシュ→サカ、ケイン→エイブラハム、スターリング→ジョーダン・ヘンダーソン、エイブラハム→ワトキンス


得点者:37分ストーンズ


ハンガリーのSYSTEM


選手交代:ショーン→ホレンデル、シェーファー→ヴエーチェイ、ロランド・サライ→ハーン、ネゴ→ボラ、ソボスライ→ニコリッチ


得点者:24分ロランド・サライ


イングランドは前節アンドラ選手からスタメンをガラリと変えてきた。前節から続いてのスタメン出場はストーンズ、フォーデンの2枚のみ。このハンガリー戦に勝てばW杯出場へ王手となる。


で、レビュー

ハンガリーのSYSTEMは3421で前線3枚(2シャドー+1トップ)とCMF2枚で3+2のゾーンを作り中央のパスコースを消す守備形式なのとSBにボールが入ると前線3枚の外側のプレイヤーが横にスライドして寄せにくる。中央はアンカーのライスを監視しCFが前に出てプレスをかけるとCMFナギが縦スライドからライスのチェックにくるマークの受け渡し。引いてボールを受けにくる左WGグリーリッシュには右WBネゴ、右WGスターリングには左WBナジがプレスをかけにくる。イングランドはビルドアップ時サイドにSBが開いてパスコースを作りハンガリーは前線3枚のシャドーが外側に開いて寄せにくるのでここで内側へと下りてくるIHにプレスをかけにいけぬようにピン留めできるというわけ。すると内側から下りてくるIH(左であればマウント)が浮く状態となるのでフリーでパスを引き出す。サイドに開くSBがハンガリーのシャドーを引き付けてIHが内側でフリーでボールを受ける状況を作る仕組みであるがIHは右フォーデン、左マウントとも崩しに関与するだけでなくビルドアップのサポートに加わったりして下がってくる。IHにフォーデン、マウントを並べる理由はまだ他にありフォーデンが中央で縦パスを引き出せばハンガリーの中盤の守備ブロックが密集して囲い込んでくるのでそうなると中盤の外側に位置取るマウントがフリーでボールを受けれ左ワイドに張るグリーリッシュへと入れるとハーフスペースへ流れもう一度受ける動きを繰り出す。


ハンガリーは人を意識する守備形式。ここでイングランドはポジションをズラしてマークを剥がす策に出ている。それは右よか左からの起点、崩しが多いイングランドでありビルドアップ時最終ラインは右からウォーカー、ストーンズ、ミングスの3バックに可変し幅を取る。なので中央でボールポゼッション、逆アングルを作って逆サイの守備網を内側へと引き付けることで左サイドにパスコースを空ける、左に開く左CBミングスと一列前に左SBショーがいるから右シャドーのソボスライは2枚を見なければいけなくなり2vs1の数的優位を作れるしショーがハンガリーの前線守備位置の対角線上からズレて角度を付けることで最終ラインの斜めパスをフリーで受けることができゾーン1を突破する。こう相手の守備位置をボールと人の位置でピン留めすることでパスコースを空けれるし左SBを一列前に置いて左CBがサイドに開き位置取りを若干変えることで相手の守備を困惑させる、数的優位を作る、相手の人を意識する守備形式を壊せるのだ。ショーがゾーン1を突破すれば左サイドに開いているグリーリッシュとのワンタッチでのパス交換からショーがハーフスペースから抜け出してチャンスメイクする。ゾーン1を突破したショーには右WBネゴ、グリーリッシュには右CBケチケスが寄せにいこうとするがワンタッチのパス交換で剥がされていた。着目して欲しいのが最初は右WBネゴはグリーリッシュのマークをしていたがポジションがズレることでチェックするプレイヤーが変わっていた。イングランドの狙いはポジションをズラして揺さぶりをかけることにある。


次はイングランドのWGに関してやけど左グリーリッシュはワイドに張ってボールを受けることもあれば中央への位置取り、右に移動したりと流動的に動く。中央に位置取る時はハンガリーのCMFナギに対してマウントとともに2vs1の数的優位を作る。グリーリッシュが中央へと入ると左サイドのスペースはマウントまたはショーが使う。逆に右は右SBウォーカーは攻撃参加が少ないのは守備に重きを置きカウンターを防ぐ為に低い位置をキープ。ここの使い方はマンチェスターシティと同じである。右WGスターリングは良い突破からのチャンスメイクはあったが足元で受けてから次のプレーに移るのでスピードダウンし攻撃が停滞することもあった。まだボールを受けた時に迷いが見られボールロストしてしまう回数は少なくない。あとスターリングは出し手にもなっていたが受け手との連携が合っていなかった。

CFケインは前線だけでなく中盤にも下りてゲームを落ち着かせる。ケインとスターリングの距離感が近く2トップ気味になることもある。

イングランドはハンガリーの守備時523となる守備ブロックをなかなか崩せずファイナルサードで人に付く守備の前に打開できずバックパス→最終ラインから前線へのロングボールも織り交ぜていた。

得点はセットプレーからストーンズが決めている。

イングランドの守備面では失点はPKによるもの。イングランドは攻守の切り替え速い。だが懸念される問題点はカウンターを受ける場面があったとことアンカーのライスの両脇のスペースを狙われる、WGは自陣に戻って守備に入る意識高いが守備力はそれ程高くなくクロスを安易に入れられる。


そんな感じで

第8節終了時のGroup I順位

首位イングランド   勝点20

2位ポーランド    勝点17

3位アルバニア    勝点15

4位ハンガリー    勝点11

5位アンドラ     勝点6

6位サンマリノ    勝点0


W杯出場は11月に決めてくれるでしょう。

次節はアルバニア戦。