[PL第3節]マンチェスターシティVSウエストハム | シティなび

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2016ー2017イングランド・プレミアリーグ第3節
マンチェスターシティ3ー1ウエストハム

シティのSYSTEM
ーーーーーアグエローーーーー

ノリートーーーーーーーースターリング

ーーーーーシルバ デブライネ
ーーーーーーーフェルナンジーニョ

クリシ オタメンディ ストーンズ サバレタ
ーーーーーーーーーカバジェローー

選手交代:ストーンズ→コラロフ、ノリート→ナスリ、アグエロ→フェルナンド

得点者:7分スターリング、18分フェルナンジーニョ、90分スターリング

開幕2連勝中のシティ。今節の相手は昨季1分1敗で負け越しているウエストハム。シティのスタメンは前節ストーク戦から2枚代え左SBはコラロフからクリシ、WGは左に前節ベンチスタートだったノリートを起用し右はナバスを代えスターリング。CBの位置も前節と逆になっている。

で、試合戦評
立ち上がりからシルバを起点としたパスワークで541の守備ブロックを自陣へ敷くウエストハムを崩しにかかるシティが前半7分先制する。中盤のパスワークからシルバがドリブルで一気に左サイド寄りへボールを運んでウエストハムの距離感が悪いブロックの間を抜けるとDFラインのギャップへパス。このパスをPAに抜け出した左ノリートが折り返すとアグエロが動いてCBを引っ張ったスペースにスターリングが入り込んで右足ダイレクトでゴール右へ決める。
18分には追加点。セットプレーのチャンスを得るとFKからデブライネが鋭く的確なボールをゴール前へ入れフリーのフェルナンジーニョがヘディングで決める。
シティはDFラインからのビルドアップ時両SBを前方へ高く押し上げ左右に開くCBと攻撃の組み立てのフォローに加わるアンカーのフェルナンジーニョと3枚でビルドアップを開始する。SBはパス回しを潤滑油させる為に中寄りでインサイドにポジションを取りパスコースを作る。中寄りのSBがパスを受けるとシルバやワイドのスターリング等周りのプレイヤーが連動するように細かなポジション修正をしてパスコースを次から次へと確保するので出し手も素早くパスを入れやすくスピーディーなパス回しから攻撃を仕掛けれる。ボールを奪ってからのポジティブトランジションが素早くカウンターから後方から押し上げ枚数をかけてファイナルサードを制圧する。パスをスムーズに運んでバイタルを崩せるのも選手間の距離感が良いから。グアルディオラのサッカーで肝になるのが細かなポジション修正からの動き直しでパスコースを作る他ポジショニングであり左右ワイドのスターリング、ノリートはボールを持っていない時はタッチライン際に張っていてパスを受けるとワイドから中へと切り込む。するとOMFのシルバorデブライネがポジションを入れ替えるようにサイドへと動き出す。そして上がってきたSBはトップ下の位置までポジション取りをする。こうすることで前後に対角線のパスルートを作り出し万が一ボール保持中のWGがブロックを剥がせなくても後方のフェルナンジーニョやSBに戻しそっから逆サイへサイドチェンジしてDFラインを広げることができるしもう一度攻撃を組み立て直せる。WGのダイアゴナルランでDFライン裏を突く動きも特筆すべきポイントで左ワイドでのポゼッション時右スターリングが斜めに動いてロングパスを引き出す形も取り入れている。グアルディオラが監督になって密度の高いポジショニングとスペースを埋めるカバー意識を徹底していることが伺える。
OMFのシルバとデブライネの役割も昨季と比べて異なる。昨季はデブライネがパスを受けると同時に呼応するようにシルバが裏へ飛び出してフィニッシュする形が多かったが今季はシルバが自由にポジションを変えてボールホルダーのサポートに入ってパスを引き出しラストパスを繰り出しデブライネはWGが中へ入ったスペースに動いてカバーに入る、繋ぎ役になっている。あと1トップのアグエロ。少し下がって楔を受けにきたりパスを受けてフィニッシュワークするだけでなく前線からの動き直しが際立つ。アグエロが裏へフリーランを繰り出すことでDFラインを下げさせることができバイタルにスペースを作れる。そこにWGやシルバ、デブライネが侵入してラストパスをシュートに持っていけれる崩しのアイディアがあった。
シティの守備面ではウエストハムは自陣でブロックを組んで奪えばカウンター狙いだがシティはボールロスト後の攻守の切り替えが素早くボールホルダーへは必ずチェックにいく。また昨季と守備ゾーンの組み方が変わったと思うのはSBのポジショニング。昨季はPAに収まるように4枚が中央でゾーンを組みニアゾーンを狭める守備陣形を作っていたが今季はサイドから仕掛けられた時にSBがスライドしてチェックにいきWGがプレスバックで奪いにいく。サイドの守備も1人に対して2枚がいき数的優位を確保する、中央ではゾーンをコンパクトにスペースを狭める守備を作る。今季のシティは攻守の切り替えを早く激しい守備を徹底している。だが守備の穴もある。58分1点を返される。左サイドでアルトゥール・マスアクと対峙する右SBサバレタが軽率な対応で切り崩されファーへクロスを入れられるとアントニオに頭で決められる。シティはサイドからクロスを入れられると守備対応が脆い傾向がある。それはコンパクトなゾーンを作る分両CBも逆サイに意識が集中してしまうのでボールサイドに引っ張られファーへクロスを入れられると高さがないSBが対応に追われるからだろう。
交代出場のコラロフがCBへ入ってCBの位置からドリブルで敵陣に運ぶ頻度が増えポゼッションを高めるシティ。試合終了間際に3点目を入れて突き放す。ナスリのパスを受けたシルバがDFライン裏へスルーパスを通すとダイアゴナルに裏から走り込んできたスターリングがGKを交わして角度のないニアサイド側から無人のゴールへ流し込んで決める。

そんな感じでシティ開幕3連勝!
次節は注目のマンチェスターダービー!
ユナイテッドも開幕3連勝だしこれは面白い
ペップVSモウリーニョの対決がプレミアで見れるなんて素晴らしい