[プレミアリーグ第33節]マンチェスターシティVS WBA | シティなび

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2015ー2016イングランド・プレミアリーグ第33節
マンチェスターシティ2ー1WBA

シティのSYSTEM
ーーーアグエロ ボニーーー

ナスリーーーーーーーーナバス

ーーーーデルフ フェルナンドーー

コラロフ マンガラ オタメンディ サバレタ
ーーーーーーーーハートーーーーー

選手交代:ボニー→デブライネ、デルフ→ヤヤ・トゥーレ,アグエロ→クリシ

得点者:19分アグエロ、66分ナスリ

前節ボーンマスに勝利して4位キープのシティ。今節WBA戦のスタメンはGKは負傷から復帰のハート。DFラインは左SBに攻撃的なコラロフを起用。CMFはヤヤ・トゥーレがベンチスタートでデルフ&フェルナンド。フェルナンジーニョはベンチ。2列目は負傷で長期欠場中だったナスリが久々のスタメン出場でデブライネはベンチに回りシルバは怪我で欠場。2トップはアグエロ&ボニー。CBコンパニ、WGスターリングは負傷欠場中

で,試合戦評
立ち上がりからシティがナスリを起点にボールを回してゲームのイニシアチブを握っていたが前半6分にシティのポゼッション時にラインを下げて9枚で守備ブロックを作って奪うとカウンターを発動するWBAが先制する。自陣でマイボールにして攻撃へ転じると左サイドへ大きく展開。左でボールを受けたマクレーンがファーサイドへクロスを入れPA右手前でワントラップからボールを収めたセセニョンが右足で棒立ちのGKハートのニアサイドを射抜く。
そもそもこの失点を作った始まりはナスリがパス&ムーブで抜けて受けようとしたところをレフェリーとぶつかってボールを失ったのが原因だがボールロスト後ナスリはボールを奪う意識がなく追いかけてなかった。ナスリのウィークポイントはボールロスト後のネガティブトランジションの意識の低さなのでこの失点の原因はナスリにあったのかも知れない。
シティのSYSTEMは442で前線はアグエロがワイドへ開いてポイントを作ったり中盤に下りて攻撃の組み立てに加わわるが1トップ時はアグエロが攻撃を組み立てる為に動き回ると前線はゼロトップ状態に陥るが2トップだとアグエロがワイドに開いて攻撃の組み立てに参加してもゴール前中央にボニーがいるので相手のDFラインを下げさせつつ2列目がバイタルを使えるようにするだけでなくゴール前中央にパスコースを確保できる。ボールを奪って攻撃に転じるとボールホルダーの前方に3枚が追い越して鋭いカウンターを繰り広げる。この試合の攻撃の組み立てはシルバ、デブライネ不在なのでナスリを起点にボールを集める。だから右より左から仕掛ける頻度が多くナスリがパスを受けると連動するようにSBコラロフがタッチライン際をオーバーラップして攻撃の幅を取る。またナスリはボールを一旦横へ叩いてからPAへ動いてリターンを受けバイタルを崩すムービング意識も高く戦術に奥行きをもたらしている。逆に右サイドはナバスにボールが入るとSBサバレタがインナーラップでCBとSBのギャップに入り込んでDFラインを下げさせて深さを作りナバスの前方にスペースを空けるのがシティの右サイドのアタッキングメカニズムである。またサバレタは横のデルフをサポートする為に中へとポジションを取ってパスコースを確保しパスを受けると右サイドに張るナバスへ捌くパイプ役にもなっている。
シティが押し気味にゲームを進める中前半19分には同点に追い付く。左サイドからダイアゴナルパスを入れたコラロフがアグエロの落としをナスリがダイレクトで捌きPAへ侵入すると先制点を決めたセセニョンに背後から足を引っかけられPK獲得。このPKをアグエロが冷静に右隅へ決める。
シティは中と外の使い方が上手い。WBAは1トップを前線に残し9枚が守備ブロックを作って中央を固めるので縦パスを中央へ入れるのは難しいからそれ程縦パスの頻度は多くない。そもそもシティのCMFフェルナンド&デルフは縦に楔を入れるタイプでなく展開力ではヤヤ・トゥーレ不在も影響していたのだろう。だがアグエロがPA中央でボールを収めてキープした場合WBAの守備陣は中央へと密集してくるのでサイドにスペースができ右へ叩いてフリーのナバスが仕掛ける。そうすると今度はDFラインがボールサイドへスライドしなければいけないのでDFラインにギャップができそこに中央からアグエロや2列目のプレイヤーが飛び出してクロスに合わせる動きをする。この守備ブロックの崩しは練習でも取り入れてるのだろう。
そしてデブライネとヤヤ・トゥーレ起用でパス回しにテンポが出てきたシティが66分逆転する。右サイドからデブライネが強引に突破するとナバス→アグエロと繋ぎ最後はファーのナスリが決める。
守備面では不安なとこもあった。前線からプレスをかけてるのに中盤のプレスが遅く連動性に欠けているのとCBの裏へロングボールを通されると脆い。それに守備時DFライン4枚がラインを揃えて引いてスペースを消そうとしているのでCMFの間にギャップができそこを突かれやすい。

そんな感じでデブライネ復帰でシティは調子が良くなっている
次節はチェルシー戦

CLはパリサンジェルマンに勝ってベスト4進出!おめでとう!