[CL決勝T準々決勝1stleg]パリサンジェルマンVSマンチェスターシティ | シティなび

シティなび

マンチェスターシティサポ歴19年目突入の(2002~2003シーズンから)戦術ヲタ
マンチェスターシティやイングランド代表のブログ中心に更新しますのでよろしくお願いします









2015ー2016CL決勝T準々決勝1stleg
パリサンジェルマン2ー2マンチェスターシティ
(フランス)      (イングランド)

シティのSYSTEM
ーーーーーアグエローーーー

シルバ  デブライネ ナバス

ーーフェルナンジーニョ フェルナンド

クリシ マンガラ オタメンディ サニャ
ーーーーーーーーハートーーーーーー

選手交代:デブライネ→デルフ、シルバ→ボニー,アグエロ→コラロフ

得点者:38分デブライネ、72分フェルナンジーニョ

決勝T1回戦でディナモキエフを破って初のベスト8進出のシティ。準々決勝はフランスの強豪パリサンジェルマン。シティのスタメンはGKは怪我からハートが復帰。DFラインは右SBはサニャでCBはコンパニ負傷離脱中でマンガラ&オタメンディ。CMFはヤヤ・トゥーレ欠場でフェルナンド&フェルナンジーニョでベンチに負傷から復帰のデルフが控える。2列目はトップ下に復帰のデブライネで1トップにアグエロ。

で,試合戦評
立ち上がりはシティがデブライネを起点としたパスワークから右サイドを崩してチャンスを作ろうとしパリはCFイブラヒモビッチにワンクッション入れてからWGがDFラインのギャップに入り込んで受けるカウンター寄りの攻撃をする展開
シティのSYSTEMは4231。デブライネ復帰によるアタッキングメソッドの変化はデブライネがいるとシルバの負担が減るということ。デブライネ不在だとバイタルの崩しはシルバにボールを集めて起点を作る為に相手守備陣にパスコースを読まれやすいのだがデブライネとの共存となると2列目を自由自在に動いてパスを引き出すデブライネが起点を作るのでシルバはムービングを活かしたゴール前への飛び出しでフィニッシュ役に専念できたりする。またデブライネはボールサイドへスライドしてサポートに入るのでSHとSBのパス回しから3人目の動きでDFライン裏へ抜け出してボールを受けチャンス作るなどバイタルの崩しに相乗効果をもたらしている。
パリは守備時WGを下げて433から451に変則的に変わり守備ブロックを作る。シティはデブライネのオンとオフの動きでパス回しにリズム感を加えられるが逆に守備面では全体的に空回りした感があり不安定。守備面を紐解くとシティはパリのDFラインからのビルドアップ時442のコンパクトな3ラインが綺麗なゾーンを敷いてリトリート。中盤とDFラインが4+4になって組む守備ブロックはライン間で挟み込めたり中央のパスコースを切ってサイドへと追いやるメリットがあるがシティは中盤4枚が2トップと中盤,2トップとサイドの距離感が間延びしていたのでパリのCB+CMFでパスを回しながらシティのプレスを剥がしてスペースを作る秀逸なビルドアップによりギャップができて中盤3センターとSBにそこをフリーで使われて攻めこまれる。シティとパリの決定的な差はビルドアップ力。シティの最終ラインからのビルドアップは不安定でどこかぎこちない。パリに前線からプレスをかけられるとパスミスを招いてカウンターを食らってしまう悪癖が出てしまう。一方のパリがポゼッション高い原因はDFラインから攻撃を組み立てれるCBダビド・ルイスとチアゴ・シルバのビルドアップ能力が高いからである。CBとCMFが三角形でパスを回してシティのファーストディフェンスが掻い潜られると守備の連動性が高くないのでサイドでパスコースを作るSBや中盤3センターの一角にフリーでボールを受けられ前方にスペースができる状況を作られる。パリは最終ラインからのビルドアップを重要視するがCBからのロングボールでWGのディマリアがダイアゴナルに動いてDFライン裏へ抜け出すアタック、または中盤に下りてワンクッションになるイブラヒモビッチの楔からWGや中盤のマテュイディがDFライン裏へ抜け出したりとシティのDFライン裏を狙うのがパリの策略なのだろう。シティのSBはあまりオーバーラップできなかったがこれはパリが中からサイドへ展開してSBを使うのでSBは守備を優先したのかもしれない。
しかし前半38分シティがボールを奪ってからの少ない人数で発動させるカウンターで先制する。シティの4+4の守備ブロック手前でボールを奪って攻撃に転じるとフェルナンジーニョがドリブルでボールを運んで右のデブライネへパス。このフェルナンジーニョのドリブルに右へ切る体勢だったCBダビド・ルイスが虚を突かれた格好で一瞬対応が遅れたのでフリーのデブライネが右足を振り抜いて強烈にゴール左に決まる。
だが直後に失点する。GKハートのゴールキックをペナルティーアークで受けたフェルナンドがプレスにくるイブラヒモビッチに気付かずにブロックされると跳ね返ったボールがそのままゴールへ吸い込まれ同点とされる。
後半もポゼッションで圧倒するパリがシティを押し込んでチャンスを作り59分に逆転される。ディマリアが蹴った左CKをニアでカバーニがヘディングで合わせるがGKハートが弾く。だがこのこぼれをダビオに決められる。
72分にはシティ同点に追い付く。右サイドからナバスがオーバーラップしてくるSBサニャにパスを出すとサニャのグラウンダークロスをニアのオーリエがクリアしきれずこのこぼれを拾ったフェルナンジーニョがブロックにくるCBチアゴ・シルバより一瞬早く当たり損ねのシュートを打ちこれがゴール左隅に吸い込まれる。
後半はシティの守備も落ち着きを取り戻し4+4のブロックが縦パスを潰しにかかり中盤と3トップを分断させていたのでパリはなかなか攻撃にリズム感がなく決定的なチャンスも作らしてなかった。

そんな感じでアウェーゴール2点を持ち帰れるのはベスト4進出に向けてシティ優位だと見る。シティは勝てば文句なく準決勝進出だが1ー1以下の引き分けでもベスト4進出だ

Come on city! !