[プレミアリーグ第18節]マンチェスターシティVSサンダランド | シティなび

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2015ー2016イングランド・プレミアリーグ第18節
マンチェスターシティ4ー1サンダランド

シティのSYSTEM
ーーーーーボニーーーーー

スターリング シルバ デブライネ

ーーーーフェルナンジーニョ ヤヤ・トゥーレ

コラロフ マンガラ オタメンディ サニャ
ーーーーーーーハートーーーーーーー

選手交代:オタメンディ→コンパニ、ヤヤ・トゥーレ→デルフ、コンパニ→デミチェリス

得点者:12分スターリング、17分ヤヤ・トゥーレ、22分ボニー、54分デブライネ

前節2位アーセナルに敗れた3位シティ。今節は降格ラインのサンダランドが相手なので何とかして勝ちたいところ。シティのスタメンはDFラインからCMFは前節と変わらず。負傷から復帰のCBコンパニは控え。2列目はデブライネ、シルバ、スターリングで1トップにボニー。アグエロは控え

で、試合戦評
立ち上がりからシティがペースを掴んでゲームを支配する。序盤サンダランドはアラーダイス監督の哲学である中盤を省略したロングボールを放り込んで活路を見いだしてくるが前線への押し上げがなくシティCBは危なげなく処理をする。 一方シティはアグエロを差し置いて1トップに抜擢されたボニーに縦パスを集める。ボニーはCFのタイプとしては裏への抜け出しよりDFを背にしながらのポストプレーで味方を活かすチャンスメイクに秀でている。なのでCMFヤヤ・トゥーレがドリブル突破で奥行きをもたらして縦パスを入れこの楔をボニーが収めてワンタッチで落とし右から中央へ流れたデブライネがDFライン裏へパス。これをダイアゴナルに抜け出したスターリングがフィニッシュワークというように3人目の動きでバイタルを崩す形をパターン化している。ボニーはあまり左右へ流れようとせずにゴール前中央へ張り2列目は流動的にポジションチェンジ。CFボニーがワンクッション役になりスターリングがアタッカーに特化する。この崩しのメカニズムはボニーへ縦パスが入ることで守備ブロックが中央に密集するのでワイドにスペースができデブライネ&スターリングが裏へ突破することでDFラインとMF間が空き縦ギャップを作れる。左スターリングは中へ絞って2トップ気味になるので空いたサイドのスペースからSBコラロフがオーバーラップしてくる。サンダランドはSBのポジショニングが曖昧なので攻め上がるコラロフの前方にスペースがある。
その左サイドを突いた攻撃から前半12分シティが先制する。オーバーラップで幅を使う左SBコラロフの山なりクロスが右へと流れるとこれを受けたデブライネが正確なクロスを入れBOXに入ったスターリングがファーで頭で決める。この得点もBOXでボニーとシルバがDFの注意を引き付けておいてその裏から3人目のスターリングが飛びこんでくる。つまりシルバとボニーは囮でサンダランドの守備陣もこの2枚の動きをマークするのが精一杯なのに裏から3人目も飛び込まれればDFラインは撹乱する。シティはサイドからクロスを上げる時2人を囮に使いファーからDFの背後に3人目が飛び込む形を常に狙っている。
17分にはまたもサンダランドの緩い守備から追加点。PA手前からシルバのパスを受けたヤヤ・トゥーレがキックフェイントでDF を1枚剥がしてサンダランドの守備ブロックを蹴散らす左足グラウンダーシュートをゴール右隅へ決める。
22分には3点目。FKからデブライネの蹴ったボールをボニーがDFと競りながらも半歩前に出て頭で叩きつけゴール右隅へ決まる。シティはシュートコースの空け方にも秀でておりボールホルダーがバイタル手前でボールを持つと2列目や前線がダイアゴナルランやフリーランで追い越してDFを引っ張ってスペースを作っている。
一方のサンダランドはサイドからクロスを入れて得点を狙うがゴール前に入るプレイヤーがフレッチャーのみで迫力に欠ける。
後半もシティがポゼッションでゲームのイニシアチブを握りサンダランドは1トップを前線に残してカウンター要員となりあとの9枚は自陣で守備を固める展開。サンダランドは守備重視のサッカーをしていたが前からプレスをかけても後ろから連動しておらずシティのワンタッチのパス回しに振り回される。サンダランドはアグレッシブにプレスをかけて奪いきる守備でなくどっちかと言えばボールホルダーの前方のゾーンを締めてスペースを消す守備を取り入れていたが守備の連動性がないしパス&ムーブでDFライン裏に飛び出すプレイヤーを掴まえきれておらずバイタルを安易に崩される。
54分には4点目。シルバの縦パスを受けたデブライネがPAのボニーへ楔を入れるとボニーが潰れてパス&ムーブでPAに入ってきたデブライネの足元にこぼれるとGKとの1VS1を冷静に決める。
だが59分に失点する。カッターモールの威力がないシュートをオフサイドラインを抜け出したボリーニが拾ってシュートを打つが一度はGKハートにセーブされるもこぼれ球を決められる。
シティの守備面では守備時442または4141SYSTEMになる。前線の守備のメカニズムはボニーが左CBのパスコースを切りつつプレスをかけると連動するようにスターリングが右CBの横を切ってパスコースを塞ぎビルドアップを牽制する。問題はCMFとDFライン間にギャップができるのとCBの距離感と対応。シティが押し込むとCMFも攻め上がるが攻守が切り替わると戻りが遅いのでカウンターを食らいCMFとDFライン間のギャップを突かれる。このギャップはWGデブライネが素早く戻ってボールホルダーの中を切ってサイドへと追い出しその間にCMFが自ポジションに戻ってくるという修正は加えている。
最後にCBの問題点だがシティは守備時オフサイドトラップをかける為にDFライン4枚をフラットに揃えてボールの位置によりラインを上げ下げするコンセプトがあるがラインを揃えてコントロールを意識する余りCB間、CBとSB間にギャップができ縦パスをDFライン間に入れられピンチを招いている。安易にDFライン裏を取られているのも気になる。

そんな感じで次節は首位レスター戦
これに勝てばレスターと勝点で並ぶので重要な一戦
しかしコンパニがまたも負傷したっぽいので心配ではある。