牧野邦夫の生誕100年を記念した展覧会
美術館「えき」KYOTOでの開催まで
あと40日を切りました
2025年10月11日(土)~2025年11月16日(日)
『生誕100年 昭和を生きた画家 牧野邦夫
-その魂の召喚-』
大正が終わる前の年(大正14年)に生まれ
昭和があと少しという昭和61年に
亡くなった牧野邦夫
まさに 昭和を生きた画家なんですね
於:美術館「えき」KYOTO
牧野邦夫代表作の一つ「未完成の塔」
116cm × 91cm という大きな作品
目の前に迫る大きな塔は
牧野が50歳になった1975年から描き始めて
五層の塔を一層ずつ10年かけて描き上げる
という予定で始めた作品です
1984年に一層目までが完成したのを機に
未完成作として展覧会に展示された作品
残念ながら61歳で
帰らぬ人となってしまったため
二層目からは未完成のままの作品
二層目に描かれている人たちの様子もわかる
この先はどうなったのでしょう
キャンバスの上にはみ出ているのが
最上階5層目の屋根らしい
てっぺんは見えていたのですよね きっと
雲のようにも見えます
それほど大きな塔なのでしょう
ブリューベルの「バベルの塔」のよう
塔の一層目には大きな入り口
そこへぞろぞろと入る人達
入り口の屋根の上には牧野らしき人
いったい塔の中にはなにがあるのでしょう?
気になります
塔の前にある小山周辺には
三角帽子をかぶった牧野
千穂さんによると
この絵のあちこちに牧野の分身がいるらしい
寝転がっている子供も牧野で
ご飯を食べているのも牧野
じっくり見て どれが牧野だろう?と
探して見るのも面白いかもしれません
まるで ウォーリーを探せのようです
塔の後ろのほうには戦火なのでしょうか
1枚の絵の中にいろいろな物語がありそう
会場でじっくりと観察してみてください
そして完成した作品は
どんなものになったのだろうと
想像してみるのも楽しいかもしれません
2013年に練馬区立美術館で
展覧会「牧野邦夫 写実の精髄」が開催され
そこで牧野邦夫の名前を知った方も多い
無名の画家でした
今までにない大きな反響があったのは
記憶にあります
それに合わせてテレビ東京「美の巨人たち」で
「未完成の塔」が放映されました
この放送を観て興味を持ったという方が
美術館にも足を運んでくださったようです
この番組
再放送やっていただけると嬉しいのですが
ちなみに今回の展覧会で
「未完成の塔」は出品されるようです
是非 実物をご覧になってください
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