真心の美しさ 万葉集[巻11ー2546、2554]
思はぬに 到らば妹が 嬉しみと 笑まむ眉引 思ほゆるかも





相見ては 面隠さるる ものからに 継ぎて見まくの 欲しき君かも 解釈[意外な時に、突然彼女の家へいったら、まあうれしいといって、彼女は思わず微笑むだろう。その時の眉を引いた彼女の顔、その顔が今から目が浮かぶようだ]それでは、女性の歌はどうかと言うと、[お逢いすると、恥ずかしくなって、顔を隠してしまうのに、それでも続いてお逢いしていたいあなたです]実に純真ですね。 万葉時代は、この[眉引き]というのは、女の人の化粧法です。この時代には半月型に眉墨でキュッと眉を引いてました!今も昔も女性にとって[眉引き]は男の人に興味深くさせる方法なんですね!万葉には、恋の歌が大変多いが、それでいてひとつだって、そんな言葉は使わず、実に生き生きと、豊かな本当に深い愛情を歌ってます。決して表面だけの、恋だの愛だのと言うのではなく、真実、心の底から思う歌がいっぱいです。本当に真心の美しさを感じます。











