暗い広い公園で
家族4人で私はかわいい浴衣を着て(*容姿の事じゃないです)
兄はじんべえを着ていて・・・。
夏祭りだったと思います。幼稚園に通ってるか通っていない時かな?
暗い公園の中でいっぱい明るいぼんぼりが
ついていて夜店がちょこっと出ていて。
盆踊りを踊る台があって。
そして私は顔がぐちゃぐちゃになるくらい
泣いていました。
そして遠くの方には
男の子が走っていてそのあとを兄が右手の拳を上にあげたまま
『キー!!』っといいながらその男の子を
追いかけていました。
・・・お兄ちゃん、すごい早いです。全力疾走です。
男の子も。
男の子は最初ニヤニヤバカにしたような笑いをしながら走っていましたが
兄はかなり足が速かったのでびっくりしたのでしょう。顔が険しくなってきます
だんだん男の子とお兄ちゃんの距離が縮まっていきます。
最後の方にはその男の子は必死に涙声で「う~わ~!!!助けて~!!」
って叫びながら走っていました。
私はこの泣いていて、男の子の事をお兄ちゃんがめずらしく拳をあげて
追いかけてる事しか覚えていません。
(噛んだりするけど、ぶつなどの暴力はなかったので・・・。)
小学生になって
「お母さん。あの時なんでおにいちゃんは
あの子を追いかけていたの?何で私は泣いていたの?」
と聞いたら
「あ~あの時ね、なんかさるさるさーがいじめられていたんだよ。
その男の子に。それで泣いちゃって
お兄ちゃんがその場面を見て急に拳振り上げて
その子を追っかけ始めたんだよねぇ~。
多分妹がいじめられて許せなかったんだと思う」
そうか・・・兄は私を助けてくれたんだ。
いつもはあんなに邪魔にしていたのに、無関心そうにしてたのに。
でも気になったのはその後
「・・・おにいちゃんはその子の事をぶっちゃったの?」
って聞いたんですが
「ううん!お兄ちゃんその子に追いついたんだけど
手は出してないよ?
それにそのときお父さん全力疾走してお兄ちゃんのところに行ったんだけど
その時に
お兄ちゃん『ダメでしょ!ダメでしょ!』っていいながら右手あげたままだったらしいよ。
だからぶってないよ。それによく噛んじゃったりする子だったけど
ぶったりはしない子だったから威嚇のつもりだったのかも。
『怒ってるぞ!』ってアピールしたかったんじゃないかな?」
っと。よかった~。
お兄ちゃん
私のために全力疾走してくれてありがとう。
守ってくれてありがとう♪
お母さんの話を聞いたときすごく嬉しかったんだよ。
~ここまで~
自閉症の方は自分以外の人に関心があまりないといわれていますが
一応私の事を妹として認めてくれていたみたいです。
ここまで私のことで「怒る」感情を出してくれてありがとう。
私はお兄ちゃんの妹で本当によかった!
ベビーベッドからポーン!されたけどね。(11月10日の日記)