山下清と言えば美しい「絵」が浮かびますが、
この山下清展に行ってはじめて知ったのが、
山下清が旅のつれづれに書いた「放浪日記」の中の言葉が
「絵」と同じように素敵でした。
では、「放浪日記」より
「富士山を見る前はもっと美しい山だと思っていたものが
本物を見たら自分の思ったより美しく見えなかった
はじめ見たときは美しく見えても欲張っていつまでも
見ていると美しく見えなくなってしまう何でも欲張って
見ていると美しく見えなくなるということがよくわかりました」
う~ん、ほんとですねえ。欲張りすぎると人間だめですね。
なお、日記の文にはまったく句読点がないのですが、このことに
ついて清さんは、しゃべるときには、まるとかてんとか言わないんだから
だからまるとかてんは書かないんです。
とのことです。