2024/12/28(Sat)
Vベルトとウエイトローラー交換とトルクカムのグリスアップ 後編です。
Vベルトとウエイトローラー交換とトルクカムのグリスアップ 前編
前回は部品の取り外しと洗浄でしたが本日はグリスアップして組み立てていきます。
グリスのオススメはヤマハ純正のグリースEなのですが・・・
注文し忘れて工具箱に転がってたAZのウレアグリスを使います。
使用温度は-20~+200℃でちょう度2号なのでグリースEの代わりに丁度よさそうですネ。知らんけど。
◆プーリー側のグリスアップ
内側のグリス溜まりが埋まるくらいグリスを塗布する。
ローラーとスライドピースが接触する部分(オレンジ色に塗ったトコ)にグリスを薄~く塗布。
※塗り過ぎるとエンジン掛けた時に遠心力で飛び散ってしまうので注意。
新しいウエイトローラーを組み込む(たぶん純正は向き関係なし
※WRによっては向きの指定があるので注意。
ランププレートのローラーが接触する部分(オレンジ色に塗ったトコ)にグリスを薄~く塗布。
スライドピースを取り付けてプーリーのグリスアップ終了。
◆トルクカム側のグリスアップ
ドリブンフェイスの内側のベアリングにグリスを充填。
奥のボールベアリングは指が届かんので綿棒で押し込むように塗布しました。
トルクカムの内側のグリス溜まりにもグリス塗布。
トルクカムピンにもグリスを塗布。
トルクカムとドリブンフェイスを組み合わせトルクカムピンを組む。
目いっぱい詰め込んでる人もいますがコレでもちょっと多いかもしれないw
溝以外のグリスは拭き取っておく。
センタースプリングシートを被せて、はみ出た余計なグリスは拭き取っておく。
◆クラッチシューとクラッチアウターの当たり面をやすりで均す。
手持ちの紙やすりの都合で1500番やけど120番くらいでテカリを取る感じで均す。
◆各部品の脱脂
クラッチアウター、クラッチシューやドライブフェイス、ドリブンフェイスなどベルトが接触する部分は滑ってしまうと動力が伝わらないので徹底的に脱脂する。
◆元通りに組み立てる
外した時と逆の要領でトルクカムナットを締める。
締め付けトルク 90Nm
プーリーを組み付ける。
ベルトの向きを確認してクラッチ側に落とし込んで組み付ける。
※写真の部品番号は5型用じゃないけど間違って買ったのでお気になさらずw
※Vベルトの新部品番号(2JS)と新部品番号(5S9)ではボスワッシャーの厚さが違うので注意
旧部品番号の2JS-E7641-10は90201-16801(0.9mm)
新部品番号の5S9-E7641-00は90201-16800(0.6mm)
クラッチを手で広げてVベルトを落とし込む。
広げる時はトルクカムの溝を意識して斜めにスライドさせると多少は楽ですw
なんでかってちゅうのは・・・プーリーナットを締める時にドライブフェイスとプーリーフェイスにVベルトを挟み込ませないようにする為です。
プーリー側を組み付ける。
ナットやボスワッシャーは忘れずに。
Vベルトの真ん中を絞り込んで前側に寄せる感じでプーリー側にVベルトの余裕を持たせつつベルトを挟み込まないようにプーリーナットを締める。
締め付けトルク45Nm
クラッチ側も組み付ける。
締め付けトルク60Nm
エンジンを掛けて異音やガタツキなどないか確認。
あとはクランクケースカバーを元に戻して完成。
試走してみたところ加減速もめっちゃスムーズになりました!!
が・・・
ベルトの型番間違えてたので近日中にまた交換するかもw
オイルは今晩の仕事帰りのエンジンオイルが温まってる時に交換しようと思います。
【今回買ったモノとオススメ】
◆ヤマハ純正Vベルト(5S9-E7641-00)+ヤマハ純正ボスワッシャー(90201-16800)
◆ヤマハ純正ウエイトローラー
◆ヤマハ グリースE
◆キタコ ユニバーサルホルダー
◆キタコ ドリブンロックレンチ