前回は釈尊の説いた「苦」
とは何かについて書きました。
実は四苦八苦の中で最もたちが悪いものが
怨憎会苦;オンゾウエク。
憎しみあった者が出会う苦です。
例えば前生で憎しみあい
殺しあった者同士が
今生で出会ってしまう。
その因縁と衝動を昇華するために、
兄弟や夫婦となり生活を共にする。
この時、もう一度同じ様に憎しみあい
殺しあう行為を繰り返すか、
お互いを認め、許し合い、
衝動を昇華できるか。
因縁によって引きあった
者同士が時空を超えて
出会ってしまう。
人の因縁とはそれだけ
強烈で深いものなのです。
ただね、前生のこととか言われても
理性的には判断できないじゃないですか。
だから理性で判断できないものに
囚われない。
前生からのチカラがある。
このことを想定し
いま目の前を見る。
それで充分なのです。
その姿勢が大切なのです。
今のあなたを取り巻く
恨みや妬みの囚われた心から
あなた自身を解き放つため
そして、これを消すために
相手を許し相手と自分を受け入れる。
この方法が苦を超える方法なのです。
これは仏に感応し精一杯祈る
ことで培われる智慧なのです。
その祈りの向こうに囚われた心が、
解放される結果が待っています。
いいですか、
長く生きてもたかが100年。
この100年を自らの足を使って
歩んでゆく。
この歩いてゆく過程で
風景はおのずと変化します。
その歩いた果てに
死は平等にやって来るのです。
まず目の前の相手を慈しみ、
目の前の相手と自分を受け入れる。
そこから歩んでいくこと
その一歩から進むこと。
それしかないのです。
※今苦しい生活をしている人は具体的に行動して、その上で自分の家の宗旨でしっかり祈ってみてください。決して占い師や拝み屋さんの所に足を運ばないでくださいね。ろくなことになりませんので。
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仏教 の教えと心理学で運命をデザインする

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