(コロナが明けたら旅行がてら我が柔道塾にもお越し下さいませ!)
リモートでも話題の一つに挙がりましたが、試合の終盤にポイントを取られた途端、別人かと思うほど攻撃柔道(何でそんなパワー残っとった?というほど)にスイッチの入る選手がたまにいますよね。
そんな試合展開を見た指導者が、
「今の動きをなぜ最初からしないのか」
と、その場面だけを抜き取って結論づける発言は今一度考えてもらいたいと話しました。
当然のことながら試合には流れがあり、流れを自分の方へたぐり寄せるため、悪い流れを一旦断ち切ったり、逆に加速させたり、または流れを軌道修正するなどして最終的に出口へと導き出していくものです。
もっと細かな話をすると、流れの中には大なり小なり様々な「現象」が起きており、それらの現象を生じさせるに至った要因が必ず隠されているものです。
すなわち、ポイントを取られた選手が攻撃柔道に転じるのは、ポイントを取られた瞬間(イチかバチか開き直った者と防御反応を起こした者との心理状態の要因が招いた現象)によって次の流れが生まれたわけで、ポイントを取られなければ恐らく起きなかった現象です。
塾生には、そういった起こりうる様々な現象を例に挙げ、「流れを掴む」→「現象を認識」→「出口を見いだす」といった状況設定訓練を行っています。
「勝った、負けた」
「投げた、投げられた」
だけではなく、コロナ禍だからこそ出来る工夫した練習をこれからも継続していきます。