日本の柔道史上では初めて、ワンマッチによりオリンピック代表が決定する頂上決戦が、明日講道館において無観客で行われます。
決戦を控えた選手は10日、全柔連を通じコメントを発表しています。
丸山城志郎選手
「今、自分にできることは、多くの方々への感謝の気持ちを忘れず戦うことだと思います。強い気持ちで戦う姿を皆様にお伝えできたらと思います。」
阿部一二三選手
「試合に向けて、しっかりと勝つ準備をしてきました。豪快な一本を取りにいく自分の柔道をして勝ちきり、オリンピック代表内定を必ず決めます。」
阿部選手は、皆さんご存知の通り、投げ勘、反射神経、センスはピカイチ。誰が観ても「一本」を取りに行く超攻撃スタイル。
「組み際」の攻撃を起点とし、右の担ぎ技を得意とする阿部選手に対し、対する丸山選手は相手の攻撃の芽を察知する嗅覚が鋭く、自分の間合いの取り方が素晴らしいです。
また、阿部選手が丸山選手の引き手を求めきたところからのキレのある内股や両袖を持ったところからどんな角度からでも巴投げを打つことができる所にも是非注目してみて下さい。
過去の対戦は、丸山選手の4勝3敗。
そのうち6戦は延長にもつれ込んでの決着。昨年の全日本選抜決勝では、13分を超える熱戦の末、丸山選手が勝利しています。
コロナ禍により畳に立てない日もあったと思います。プレッシャーがかかる中で、長期にわたって実戦の場を踏めないまま本番を迎えることがどう影響するのかは、実際に戦った者しか分かりません。
もしかすると、技術・戦術なもの以上に、コンディションやメンタル面の仕上がり具合が大きく影響するかもしれませんね。
皆さん、歴史的な一戦を見届けましょう!!
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