皆さん、この対応をどう思われましたか?
とりあえず両者優勝については賛否両論あるとして、私自身、これまで試合成立後に勝敗は絶対覆らないものだと思っていたし、今回問題となった経緯の検証も分かりやすく丁寧(勝敗の変更、開始線の設置、場内アナウンスはIJFでは行われない)であることに驚きました。
選手や関係者からすれば当然の対応かもしませんが、これは今までにはない世界の先駆けとなる対応だと思っています。
一方、この対応を受け、ふと懸念するのは、今後SNSの更なる普及、機械・システムの高度化により、例えば、試合成立後に
「抑え込む前段で袖口に手が入ってたので、そもそも「待て」→指導ではないか」
など、証拠ビデオを基に細かな紛議が度々出てくるような気がしてなりません。
一つの大会で完璧な審判なんてほんの数えるほどしかないと思っています。
「指導」を出すタイミング一つで選手の試合の流れがガラッと変わりますし‥。
なので、大切にしなければいけないのは、審判員はこれまで通り、一目置かれ、尊重される立場でなければならないし、そのためには講習会で勉強したり、ミス発生時には適切にリカバリーをすることが大切なのですね。(私もA級審判の端くれとして改めて気を引き締めなければ‥)
以下は、26日の常務理事会で報告されます。
●決勝などで審議後の場内アナウンスの導入
●国際柔道連盟試合審判規定理解の徹底
●タイマー操作の精度向上とミス発生時のリカバリープランの策定
【再発防止策としての提案】
●ブルー柔道衣の導入(視認性の向上を目的)

