
毎年この時期になると、現役時代に成し遂げられなかったあの某選手との対戦が思い出され、後悔の念に駆られます。
今の子どもたちは分かりませんが、私が中学時代、講道館杯などハイレベルな大会をテレビで見た日の翌日は、
「古賀の一本背負いスゲー!あの丸山スペシャルはヤバいな!ちょっとみんなで練習してみようぜ!」
とにかく部室ではその選手の話題で盛り上がっていました。
そういう意味で今の子どもたちには、柔道に限らず、自分の夢や憧れとなる人を見つけ、何か熱中するためのきっかけを作ってあげたいんですよね。(最近では全柔連の先生方や強化選手がSNSを駆使して様々な普及活動を行っているようですね。)
一方、こんな社会的ニュースが。。
某県の中学校の柔道部の顧問が(柔道経験の浅い生徒を)頭突き→絞め技で落としてビンタで起こし、投げ技を繰り返していたとのこと。
まだそんなことをやってる(全柔連の指導者講習を受けて知識があれば絶対そんなことはしないはず)先生がいるのかと思うと残念というか怒りでしかありません。
個人的には「ジュニア期の絞め技は禁止すべき」だと思っています。
脳神経外科医に言わせれば、意識を失うことは脳に何らかのダメージを受けており、全落ちの何割かは現に障害が出ているのも事実。さらに、気管を締められて落ちているケースも多いとのこと。
こういうニュースは、柔道の普及に間違いなくマイナスイメージであり、これらイメージを払拭するため、絞め技が成長期に及ぼす危険性について専門家の意見も踏まえて(ジュニア期の絞め技禁止を)改めて検討する必要があるのかなと思います。