25年以上も前の話になりますが、私に受け身を教えてくださった先生が、卒団する際のはなむけの言葉として「ウサギとカメ」の話をしてくださいました。

「ウサギとカメ」の競争…

スタートダッシュに成功したウサギは、
「カメは遅いから大丈夫。昼寝をしてでも勝てるところを見せつけてやろう。」
と、その場で昼寝をしてしまった。


それに対してカメは、
「とにかく最後までゴールを目指そう。」
と、ひたすら前を向いて歩き続けた。


そんなカメは、コツコツと歩みを進め、遂にウサギを追い抜いてしまったという話。


この勝負の明暗を分けた決定的な違い、

それは「見ているところの違い」だった。


ウサギは、ずっと、カメの動きばかりを見て(気にして)いた。


それに対して、カメが見ていたのは、前を走るウサギではなく、
「絶対に走りきるんだ。」
という明確な目標設定があったから、歩みは遅かったけれど足の速いウサギに勝てた。
昼寝をしていたウサギを見ていたら、もしかしたら楽な方へと流されていたかもしれない。


この勝負が教えてくれたことは、自分のゴールは何なのかを定め、競争相手に惑わされることなく、ゴールに向かってコツコツ積み重ねることの重要性でした。


休まずコツコツ努力したカメの勝利!!

まともにやっていたら、ウサギのほうが断トツで速かったに違いありません。


コロナの関係で組み合う練習が出来ず、
 「出遅れた」
と感じている指導者の皆様、是非この話を今の現状に置きかえ、子供たちのハートに響かせてあげて下さい。



しかし、これにも少し続きがあります。


普通ならカメの勝利に拍手喝采ですが、

残念ながら現代バージョンは少し違います。


「どうして、カメはウサギを起こしてあげなかったの?そこが問題。スポーツマンシップに欠けている。」

などと、違う視点から非難を浴びることに…


トップに立つような人や、競争で一番を取るような人は、特に情報発信の仕方や言葉の使い方、立ち振る舞いや行動一つで、何をやっても、何を言っても、揚げ足を取られ、SNS等で批判される世の中…


私個人的な意見ですが、どんな批判を浴びようとも、人のために不眠不休で(その立場になってみないと分からない重圧や緊張感の中で)日々奮闘される方たちを私は心から尊敬しています。



↑先週、私はこの島にお邪魔しました。