水谷修 先生の言葉

 

 


私が20代の頃、病院勤務時代に外来患者さんで手首を切る等、自殺行為を繰り返す若い女性が診察に訪れた。

その晩、当直で病院にいると深夜に電話があり、死にたい、今から死にますと泣いて言って来た。

話し相手をし、彼女はだんだん落ち着きを見せ始めた。

翌日から毎日お昼に診察ではなく、駐車場で会う約束をした。

彼女は毎日来た。

毎日、手首等の傷が増えていた。

やがて、自殺行為を止める日が来た。
彼女は今でも元気にしていると風の便りがある。

水谷先生の仰る様に、難しい言葉はいらない。
近くにいるだけ、寄り添うことが大切だ。

今でも忘れられない想いでです。