3連休の最終日、今日はカンピーナスにある東山農場へ行きました。サンパウロから車で2時間弱ぐらいです。心配した天気も回復し、暑いくらいの快晴となりました。
まだ体調は本調子ではなかったのですが、予約をしていたので何とか行ってきました。
東山農場は、三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎の長男岩崎久弥が1927年に購入した農場です。ブラジルでは、Tozan と言えば、日本酒、味噌、しょうゆ、お米というイメージだったんですが、主にはコーヒー農場ということが今回の見学でわかりました。
農場内には、ここで働いている家族の家々、小さな教会、学校、ミュージアム、お土産屋、そして、広大なコーヒー農園があります。また、映画「國賊」「汚れた心」やドラマ「ハルとナツ」などのロケ地となっており、その撮影に使われた建物の見学もできました。
こちらがミュージアムです。
日本語ガイドさんに、農場の歴史や農具、コーヒーのことを説明してもらいながら見学しました。
左の白い花がコーヒーの花です。こちらの春、11月ごろに1週間ほど開花するそうです。次は、その頃にもう1度見学に来て下さいと言われました。
その右が、コーヒーの実の模型で緑(熟す前)、赤い実、黄色い実です。
こちらは実の中の種、つまりコーヒーです。皮がついている物、薄皮がついているもの、炒ったものだそうです。
これがコーヒーの木です
初めて見ました。思ったより小さいんですね。
これがコーヒーの実。こちらは赤い実の品種です。
実を食べると、中から種が現われます。これがコーヒー豆ですよ。
こちらは、コーヒーの実を収穫する機械です。このまま、木に突っ込んでいくと、実が採れて左の方から実が出てくる仕組みになっています。
この機械で収穫できなかった分は、後で人力で収穫するそうです。
こちらは、実を選別する機械です。
昔は、こんな風に人力でゴミと豆を選別していたそうです。
私も体験してみましたが、上手にできませんでした。
選別されたコーヒーは、2日間天日に干して、乾燥させます。
こちらは、展望台の上から見たコーヒー農場。ぜーんぶコーヒーの木です。
長男がいるのわかりますか?
こちらは、日本からの移民が住んでいた家屋として、ロケに使用された建物です。かわらは、当時奴隷の腿(もも)を型にして作っていたので、全部大きさが違います。ここから、fazer nas coxas で「上手でない、上手くできない」という熟語ができました。
こちらは寝室です。ベットはわらのマットを敷いていたようです。
こちらが食卓。
こちらがキッチン。薪のストーブがあります。
こちらは、荷持つを運んできた茶箱とかばん
井戸と
ドラム缶のお風呂
こちらは、売店だった建物です。
「汚れた心」(ポル語では、Corações Sujos)は、日本では間もなく封切りだそうですよ。(公式サイトは、こちら )
第2次世界大戦後、ブラジルで「勝ち組」と「負け組」に分かれて、扮装があったという実話にもとづいたお話です。
ブラジルでも、少し遅れて公開予定だそうです。
こちらは、パウ・ブラジルという木です。ブラジルという国名の由来になっている木で、赤い染料が採れます。たくさんの木がヨーロッパへ持っていかれてしまい、今は絶滅危惧種に指定されています。
農場には、パウ・ブラジルが植樹されていました。
木の中はこんな感じです。
カフェとお水とコーヒー入りのチョコレートをいただきました。
園内には、ネズミ科のカピバラもいました。もちろん、野生ですよ。背中に鳥が乗っています。
サンパウロ周辺では、唯一の日系コーヒー農場だそうです。
今回は、人数の関係でランチは食べられませんでしたが、ランチも日本風のシュラスコでおいしいようです。
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