「夏休みに算数教材をガツガツやる」と9月に成績がガタ落ちする…頭のいい家庭が小6夏に徹底すること | プレジデントFamily Online | プレジデントファミリー オンライン
すでにご購入していただいた方、ありがとうございます。
おかげ様で今回も反響が大きく、ネット書店の在庫がやや不安定になっているようです。
ご迷惑をおかけしてすみません。これから、お求めの方は、
街の書店には、在庫があるところの方が多いですので、
ネット書店だけでなく、書店も訪れていただければと思います。
夏休みにぜひ!!
成瀬: 日本時間の明朝(7月15日 4:00)、北中米W杯の準決勝・第1試合「フランスVSスペイン」がキックオフされる。
FIFAランキング2位と3位が決勝進出を懸けて激突する世界最高峰の戦いだ。
ただ「エムバぺとヤマルが凄そう」とポテトチップスを食べて終わらせる受験生は合格率50%の箱行きだ。
もし、社会の先生がこの隣り合う2カ国をテーマに入試問題を作ったらどうなるか。
私が問題を作ってみた。解いてみろ。
【問題】 「フランス」と「スペイン」の2カ国について、次の問いに答えなさい。
(1)フランスとスペインの国境沿いに位置し、ヨーロッパの険しい地殻変動によって形成された新期造山帯に属する山脈の名前を何といいますか。
(2)フランスとスペインの地理や歴史、社会的な特徴について説明したものとして、誤っているものを次のア〜エから1つ選び、記号で答えなさい。
ア:両国ともEU(欧州連合)に加盟しており、共通の通貨である「ユーロ」が導入されている。
イ:フランスは農業国としての側面も強く、EU国内で最大の小麦の生産量を誇っている。
ウ:スペインは16世紀に南アメリカ大陸へ進出し、広大な植民地を支配した歴史があるため、現在の南米の多くの国ではスペイン語が公用語となっている。
エ:フランスの植民地だったモロッコやチュニジアなど、北アフリカの国々では現在も公式の場で「スペイン語」が広く通用している。
島崎: うわー!隣国同士だからこそ、山脈の地理から共通の通貨、さらには大航海時代や植民地の歴史まで網羅された、まさに中学受験社会のド定番問題やん!
成瀬: 動揺するな、島崎。これこそ、ニュースやサッカーをただ表面だけ見て満足している人間を綺麗にハメるためのトラップだ。
解説する。
【解答・解説】
(1)の解答:ピレネー山脈
成瀬: 地理の基本だな。
フランスとスペインを隔てる自然の国境、それが「ピレネー山脈」だ。
アルプス山脈などと同じ新期造山帯であり、険しく高い山々が連なっている。
ここを間違えるようではピッチに立つ資格すら合否以前の問題だ。
(2)の解答:エ
成瀬: 選択肢のア〜ウはすべて受験社会における「絶対の事実」だ。
特に「ウ」は非常に重要だ。
かつてスペインが南アメリカ大陸を広く支配したため、南米の国々の多くは今でもスペイン語が公用語だ。
ただし、ここで島崎に問題だ。南米の大国で、スペインではなくポルトガルの植民地だったために「ポルトガル語」を公用語としている、サッカー王国としても知られる国はどこだ?
島崎: そんなん簡単やん!ブラジルやろ!
成瀬: 正解だ、島崎。
この「南米=スペイン語、だけどブラジルだけはポルトガル語」という区別は、入試の選択肢や記述のひっかけ問題でこれでもかと狙われる。しっかり整理しておけ。
そして正解(誤っているもの)は「エ」となる。
モロッコやチュニジアなど、北アフリカでフランスの植民地だった地域において、現在も第二言語として深く根付いているのはスペイン語ではなく「フランス語」だ。
歴史的背景の矢印を逆に覚えてしまっている人間は、
ここで問題文のトラップに引っかかって合格率0% of 0%の箱行きとなる。
島崎: なるほどな!「フランスの植民地だったんだからフランス語」「ポルトガルの植民地だったブラジルはポルトガル語」っていう、大航海時代からのヨーロッパ諸国の進出歴史と現在の言語の繋がりを、ちゃんと論理的に頭の中でマッピングしてないとあかんわけや。
ただ言葉をバラバラに暗記してるだけだと、本番で焦って「エ」をスルーしてもうて合格率が50%に下がるんやね……。
成瀬: そうだ。社会科の時事問題というのは、ただのニュースの丸暗記ではない。
「今、世界が注目する大一番の対戦国をきっかけにして、その国々が持つ地理的、歴史的な繋がりを論理的に引き出せるか」という、知識の正確さと解像度の強度を試しているのだ。
島崎: 綺麗事で受験は勝てないからね。
よし、うちは明日の早朝、「フランスVSスペイン」の世紀の一戦を観る時は、
両国のスタッツだけじゃなくて、ピレネー山脈を挟んだ東西の気候の違いや、
南米の言語事情を頭に浮かべながら応援するわ!
成瀬: それは非常に解像度の高い、立体的な地理の読解だな、島崎。
では私たちは明朝のホイッスルに向けて、今日もノーミスの牙を研ぐとしよう。
島崎・成瀬: ゼゼカラでした!