世の中には2種類の人間(親子)がいます。
ブレがちな人と、ブレない人。
-
ブレがちな人=他者の言動(SNSの合格実績、ママ友の進捗、塾の営業トーク)が行動理由になりがちで、自分とは違う価値観に触れると不安になる人。要は他者からの影響を受けがちな人。SNSなんて見ない方が身のためな人。
-
ブレない人=他者の言動が自分の行動理由にならず、自分とは異なる価値観に触れても不安にならない人。要は他者からの影響を受けない人。
長年この受験村に身を置く人間として思うのは、
この受験村においては、ブレがちな人ほどメンタルを病みがちだということです。
周りの優秀な子や、SNSで流れてくる
「小5で過去問〇年分終了!」みたいな投稿と我が子を比べてしまって、
夜も眠れなくなるお母様はたくさんおられます。
ですが、それとは反対のパターンもあります。
「うちはうち。大手塾の難問パフォーマンスには付き合わないし、我が子の今の足腰に合った勉強を淡々とやらせます」
といったガッツリした軸のある保護者様です。
こうしたお家は、受験産業の煽りやSNSの雑音に惑わされることが一切ありません。
そして何より、こういうお家の子の方が、
自分のペースで淡々と力を伸ばし、学年が上がるにつれて圧倒的な自走力を発揮して勝っていきます。
受験生本人や親御さんが「周りはよく分からないけれど、我が家はこうしたい」という明確な価値観を持っている場合、病んだり折れたりすることはまずありません(難関校にサクッと受かっていく特S級の親子はみんなこれです)。
「他人の靴」を履いて走ろうとするから苦しくなる
人間って、自分が楽に過ごせる考え方や生き方(我が家のスタイル)がそれぞれにあります。
それが自分のスタイルではなく、塾の営業トークや他人の価値観にすり替わってしまっているとき、
まるで「他人の靴(合わないサイズのシューズ)」を履かされて走らされているような強烈な違和感が生じます。
それが一定期間続いたとき、親子ともに心が悲鳴を上げるのです。
渋沢栄一の『論語と算盤』の中に、「蟹穴主義(かにあなしゅぎ)」という話が出てきます。
「蟹は自分の体のサイズにピッタリ合った穴を掘ってそこで暮らす」という話を引き合いに出し、
自分に合った生き方をするためには、自分自身をしっかり知ることがめちゃくちゃ大事……という内容です。
私はこの話が、そのまま中学受験にも当てはまると思っています。
では、ブレがちな人とブレないがちな人では、何が違うのか?
-
ブレがちな人=多数派の意見や、スゴそうに見える専門家の意見(〇〇塾のトップ講師が言っていた等)が「正解」だと思いがち。
-
ブレない人=我が家の本音、そして目の前にいる「我が子のリアル(一次情報)」を最重要視しがち。
ブレがちな人は、自分がどこに向かいたいのか(我が子の適性や本質)が深い霧に包まれて見えていないからこそ、
多数派の声や塾の煽りをアテにし、それを信じて走るしかなくなります。
反対にブレない人は、我が子の行くべき道や現在地が明確に見えているからこそ、
他人のイキりや塾の過剰な煽りも気にならず、ブレずに進んでいけるのです。
自分(我が子)の心の声に耳を傾けること
中学受験で親子ともに病んでしまうというのは、
「ご家庭の根っこの価値観」と「実際にやらせようとしていること(無謀な課金やオーバーワーク)」が激しく衝突しているサインです。
もし今、受験勉強で心が苦しくなっているなら、まずは「他人の靴」を脱ぐことから始めなければなりません。
「この子は本当はどういう時に力を発揮するのか?」
「親の焦りで、我が子に無理な負荷をかけすぎていないか?」
目先のテストの偏差値や塾のクラス昇格に振り回される前に、一度立ち止まって、自分たちのご家庭の「心の声」に耳を傾けることが何より大切です。
【まとめ】12歳までに叩き込むべき「自走の足腰」
他人の価値観に振り回されて親子で病む前に、やるべきことは極めてシンプルです。
無駄な過干渉や他家との比較をやめ、黙って私の著書である算数計算問題集をポイッと渡し、
ストップウォッチと一緒に「自分の手でタイムを測り、自分の頭で解き切る」という自走の足腰を徹底的に叩き込んであげてください。
小学生のうちに身につけた「計算の処理速度」と「自分で限界を突破する習慣」こそが、
将来、過酷な受験の戦場で我が子が生き残り、勝利を掴むための「最強の防具」になります!
#最後は華麗に宣伝でフィニッシュ