最終章、ラスト10回!
かんき出版
「中学入試 計算のスペシャルルール」
総合問題② チャレンジ1
難関4校・算数計算「合否を分ける一手」詳説
1. 滝中学校:分母の「先読み」と小数の即答
-
深掘り: 1.2 = 6/5、 1.75 = 7/4 という変換は0.5秒で行う必要があります。
-
差がつくポイント: 途中式(5)で 60に通分する際、分子が 40 と 27になります。この「大きな数字での引き算」を恐れず、(6)で 13/60という形が見えた瞬間に、最初の塊の 13/15 と「13が共通している!」と気づければ勝ちです。
2. 神戸大学附属中等教育学校:計算を「しない」勇気
-
深掘り: 分母の 70 ×170 を実際に計算して 11900 にしてはいけません。
-
差がつくポイント: 解説のミライの吹き出しにある通り、「2023は 17 で割れるはず」という予測を立てます。
-
2023 ÷17 = 119
-
119 ÷7 = 17
という関係が見えると、分母にある 7と 17が魔法のように消えていき、答えの 17 が浮かび上がります。
-
3. 浅野中学校:西暦分解と巨大な塊の制御
-
深掘り: この問題のボスは右辺の 2024ではなく、左辺の「大きなカッコ」の中身です。
-
差がつくポイント: 8.875という数字を見た瞬間に 7/8を思い浮かべられるか。そして、逆算の過程で 77÷88 = 7/8という綺麗な分数が出てきた時に、「自分の計算は正しい」と確信を持てるかがメンタル面での勝負どころです。
4. 香蘭女学校中等科:逆算の「戻し」ミスを封じる
-
深掘り: 「÷を逆算で × にするのか、そのまま ÷なのか」の判断で落とす受験生が多いです。
-
差がつくポイント: A÷11/6+ 4 = 7 → まずは A ÷11/6 = 3
-
次に A = 3 ×11/6
この「一歩一歩、確実に等式の外側を削る」作業を、面倒がらずに書き出せるかどうかが、ケアレスミスを防ぐ唯一の手段です。
-
【プロのアドバイス】
難関校の計算問題は、「まともに計算すると地獄、工夫すると天国」という設計になっています。
もし計算が複雑になりすぎて「桁数が多すぎる」と感じたら、一旦手を止めてください。
「何か約分できるはずだ」「何かまとめられるはずだ」と、問題の裏にある「仕掛け」を探す余裕を持つことが、
合格者の共通点です。
【中学入試を制する計算力・第2回】「次は気をつける」は無意味。ケアレスミスをなくす「鉄のルール」|かんき出版
# 最終回まであと9回。
本日は以上です。
では、また。