劣等感が強すぎて、なかなか自分に自信が持てない。
初めてのことをするときはいつも
「これで合ってるの?」
「正しいの?」
って思ってしまう。
集団の中では、周りをキョロキョロ見ながら合わせて、
わからなくなると、
「置いていかれる……!」
って焦っていました。
「わからない」って言ったら、周りの足を引っ張ってしまう気がする。
できない人って思われたくない。
だから誰かに聞かずにとりあえず周りを見てやってみる。
でも、たまに人とは違う解釈をして間違える。
すると、間違えたことだけが強く残って、
「みんな聞かなくてもできてるのに、私はなんでいつもできないんだろう」
と、自分を責める。
そんなことを、何度も繰り返してきました。
「できない私」というのはいつから芽生えたんだろう
思い返すと、小さい頃、
幼馴染と遊んでいる私を見て、母が
「なんでうちの子はできないのかしら?」
と困った顔をしていました。
その場面は、今でも蘇ってくる。
私はずっと、母に心配され続けてきたんだな。
わからないことも、できないことも、
じっくり時間をかければ、きっとできたこともあったと思う。
でも母に言えば、
「しょうがないわね」とやってくれていた。
妹や弟のお世話もあったし、
教えるより自分でやったほうが早いこともあったんだと思う。
だから私は、
「わからないときには母に頼る」
「できないときはやってもらう」
という経験のほうが多かったのかもしれない。
そこにはきっと
「甘えたい」
「愛情がほしい」
という気持ちもあった。
いつしかそれが、
「困ったら母に頼む」という形になっていったのかもしれない。
そして、人並みにできない自分を隠すために、
人前ではよく見せようと取り繕うようになりました。
「みんなはできている」と思っていた
こうして書いていて、ふと思ったことがあります。
私はずっと
「なんでみんなはできるんだろう」と思っていた。
できている人たちのの自然についていける姿が羨ましかった。
でも私は、
表面に見えている世界がすべてだと思っていたのかもしれない。
「できない」
「わからない」
と言えなかったのは、
「なんでできないの?」と思われる恥ずかしさ。
その先には、
「できない人は仲間外れにされるんじゃないか」
という怖さもあった。
だから私は人を見るときにも、
知らないうちに色眼鏡をかけていたのかもしれない。
「どうせ私には寄ってこない」
「できない人だと思われている」
「私はみんなみたいに人懐こくない」
そんなふうに自分の思い込みを通して人との関係を見ていたのかもしれないな。
でも、実際はどうだったんだろう
今、私と関わる中では声をかけてくれる人はいるんです。
私のぎこちなさや、
危なっかしさや、
自信のなさが見えていたとしても、
それでも寄ってきてくれている。
そういう人たちは、私にとって救いでした。
「つながれる人」なのです。
もしかしたら、
私が隠しきれずに出していた部分だとしても、
その人たちは特別悪いことだと思っていなかったのかもしれない。
あるいは、
そもそも私が気にしているほど、
私のぎこちなさなんて見えていなかったのかもしれない。
そういう人たちは人懐こくて、
いろんな人と仲良くなって、
楽しそうに人と関わっている姿が羨ましい。
私はずっと
「私には、あんなふうにたくさん人が寄ってこない」
と思っていた。
でもそれは、
人懐こい人への羨ましさや嫉妬から、
「たくさんの人と楽しく関われることが人との関わり方の正解」
だと思っていただけなのかもしれない。
でも私は本当に人懐こくないんだろうか?
実の本音の私は人が好きなんだよね。
そ
の思いが強いが故に人への感受性が強くて、
相手の表情や反応を必要以上に察知して、
「傷つくかもしれない」
と防衛反応が出ていただけなのかもしれない。
まずは色眼鏡に気づく
思えば、人との関わりの入り口から、
私はつまずいていたんだろうな。
毎日すごく緊張して、
いろんなことを考えて、
目の前のことに集中できなかった。
人懐こい人は、
何かあってもその場で自分を出して、
怖がりながらでも人と向き合っている。
私は向き合うことが怖かった。
だからこれからは、
「どうせ私には人がたくさん寄ってこない」
「できない人だと思われている」
と考えている自分に気づいてあげたい。
そして、その色眼鏡をすぐに外そうとするのではなく、
「今、私はそう見えているんだな」と一度立ち止まってみたい。
そのうえで、
実際に声をかけてくれた人、
一緒にいてくれた人、
何気なく関わってくれた人の存在を、
ちゃんと嬉しく受け取りたい。
怖さを持ったまま人とつながっていく
私と同じように、
ビクビクしながら、
毎日緊張して過ごしてきた人もいるかと思います。
それでも怖さを抱えながら人と関わって、
今こうして誰かとつながれている。
それだけでも、
「よく頑張ってきたね、私」って言ってあげたい。
自信がなくてもいい。
人懐こくなくてもいい。
すぐに人と打ち解けられなくてもいい。
怖さを持ったままでも、
自分のペースで人と関わっていけばいい。
そしてこれからは、
「私はこの人からどう見られているんだろう」
だけではなく
「この人は、実際はどんな人なんだろう」
「私は今、この人といて何を感じているんだろう」
と、少しずつ色眼鏡を外して目の前の人を見ていきたいな。