6時間目から

ちゃんと学校行ったよ。

部活も。


今日、5時間授業じゃなかった?

部屋に携帯もなかったよ?


いや、音楽だよ。


なんか…おかしい。


母親のカン。


仕事に行ってたから、

わからないけど…。


部活の道具、部屋に置いたままだし。


担任の先生は、

毎日、夕方に電話をくれる。


バレないと思ったのかな??


先生に聞くと、


いや、今日は、来てないですね。


部活も?


顧問の先生に確認して、


はい。来てないと…


担任の先生は、優しくて、

僕、知らないふりしたほうがいいですか?と


いえ、言ってほしいです。


咄嗟に出たけど


あとから考えたら、

知らないふりの方がいい。


ただでさえ、学校に行けない子なのに。

不安が、もっと膨らんでしまう。


先生に、また嘘をついた息子。


学校行ったら、みんな帰ってたから

部活だけでた…と。


先生、わざと騙されてくれて、


今度からは、ちゃんと、顧問の先生に

久しぶりに来ました!って挨拶しなよって。


今回、息子が不登校になって


担任の先生の愛のある対応には、

本当に、救われている。


担任が違ったら、

きっと…、息子は、学校に足を踏み入れられなくなってたんじゃないかな…


学校行かないで

どこにいたの?


非常階段。


薄暗い非常階段に、3時間近く


1人でいたんだ。


でも、そのときは、

感情が、ぐちゃ、ぐちゃ、

深刻さ、マックス!


一体、何なの?

ゲームしたいから?

学校いかなきゃ、ゲームできないから?


ウソって、

人を傷つけるんだよ!!

わかってる?


とか…


ウソついてまでも、

行きたくなかったんだよ。

お腹痛くなるの、怖かったんだよ。

1人きりで

どんな時間を過ごしていたの?


これは、

一通り、怒鳴って、追い詰めてから

浮かんだ気持ち。


息子は、

少しだけ出かけてくる。

と、家出。


しばらくして


うそついたのは、ごめんなさいと

LINEが。


すっかり、勉強もしなくなった彼。


勉強したって、テスト中

お腹痛くて、パニックになる。

もう、いやだの彼。


6時間目だけでも、

痛み止めを飲んで、

何度もトイレに行き


学校に行く彼。


まだ、13歳。


毎日、息子への気持ちが

揺れ動く。


朝からちゃんと学校行け!


ゲームばかりしないで!


ゆっくりでいいよ。大丈夫、

なんとかなるから。


好きなことも大事。


どちらも本心…


朝ドラの主人公の母親のように


どんなときも、


どーんとかまえてる


器のおっきいお母さんに

なりたい。



きっと、70歳の私なら


こんなこと、なんでもないんだろうな。


あー、人生いろいろあるねー。


でも、大丈夫。


なんとかなるから。って


笑っていえるんだろうな…


でも、次の朝

仕事に行く前、


トイレに入ったら、

トイレマットが、お客さん用の

1番かわいいのに変わっていて、

我が家では、暗黙の了解で、

滅多に使わないやつ。


何時間も、トイレで

お腹抱えながら

辛くていたのに、


マット変えたりしたのかな?

なんだか、急に

愛しくなって


部屋に行き

ぎゅーっと、彼を抱きしめた。


やめて、やめてと言いながら

笑っていたから。


心底ほっとした。


だから、よくやったと、自分を褒めよう☺️

少しでも。

ほんの少しでも。


自分も大事に。