毎週月曜日に来るナイスガイなカウンセラー
Mister.Ferguson先生。

曜日ごとに違うカウンセラーが来るが、
日本人の息子の相手をしてくれたのは、
彼だけだ。


非常に柔らかい物腰だけど、
目力のある芯のある感じがしていた。

一度、話してゆっくり話してみたいと、
思っていたので、お暇な時間を狙って、
インタビューしてみた。

彼はぼくが、事故を起こして、
弱っていることは知っている。

まずは何気ない天気の話から始め、
生徒たちとどんな話をしているのかを
聞いてみた。

すると、生徒に質問することはほとんどなく、
一緒にトランプ、レゴ、ゲームなどをする
という。

そこから生徒が話したいことを聞き、
広げて深めるという。

まずは、リレーションシップを大切にして
信頼を築いていく。
そして、子どもとの関係を構築するのだ。
会話のキャッチボールを丁寧にして、
話したいことを自然に話してもらうよう
心がけるのだそうだ。

そして、彼の経歴を聞いてみた。
彼は大学を卒業して、8年間、
小学校の先生をしていたという。
どおりで生徒の相手が慣れている。
先生の仕事も楽しかったが、
カウンセリングを学ぶため、
大学に通い直したのだそうだ。
そして、半分学生半分先生の時期、
半分学生半分カウンセラーの時期を経て、
今は州専門のカウンセラーになったという。

なぜ、先生を辞めてカウンセラーに?
と聞くと、
「自分にはそちらの方があっていると思ったから」だそうだ。

ワークデイの5日のうち、
6校も担当し、たくさんの生徒を受け持ち、
保護者、先生、生徒、児童、幼児の悩みを
聴くのは、大変じゃないのか聞いてみると、
とても楽しいとおっしゃる。

ぼくよりも若い40歳の彼は、
非常に紳士で、無茶苦茶な英語での質問にも
丁寧に答えてくれた。

カナダのカウンセラーシステムが始まったのは、
たぶん30年前ぐらいから。

日本はまだ始まったばかり。

カウンセラーの先生に相談するのは、
心の病気の人が行くところ…
というイメージがまだまだある日本。

今回、特にぼくの悩みを伝えたわけではない。
けれど、質問したぼくが、
すごく癒されたのは確か。

なぜこんなに癒されたのか考えてみると、
彼の醸し出す空気がなんだか緑色だった
からな気がする。
曖昧な形容だが、安らげたのだ。

また彼と話して、
その答えをもっと探してみよう。
(父)



「カナダに来てできるようになったこと」


英語が少しできるようになった。

ロボロックスという新しいゲーム。

キーボードを見ないで、
タイピングができるようになった。

英語だけどプログラムもできるようになった。

クロスカントリーができるようになった。

(息子)