夜が明けて土曜日の朝がやってきた。
僕は病室に泊まった翌朝は、いつも7時半に起きる。
7時に看護師が検温などにやってくるが、僕はまだ寝ているのだ。
妻はいつも早めに目を覚ませて、テレビを見ながら看護師が来るのを待っている。
妻が看護師と話しているのが聞こえる。
「○○さーん、おはようございまーす。」
「おはようございます。」
「調子はどうですか?」
「いいです。元気です。」
本当に元気なのだろうか?
妻は医師や看護師から体調を尋ねられたとき、少々悪くても、たいてい「良い」と答えている。
僕はいつも、そんな妻に「悪いとか痛いとか、本当のことを言わなあかんで」と言ってしまう。
でも今は外泊できるかどうか、その瀬戸際だ。
余計な事を言うと、妻に怒られるのは必至!
だから黙っておくことにした。
「今日は予定通り外泊されますか?」と看護師。
妻は「あ、はい。」
「じゃあ、出るときに声かけて下さいね。」
看護師が部屋から出て行った。
妻はにっこりして、「やったあ!」
こうやっていつもの通り、病院を出た。
神戸駅のスーパー・コーヨーで買い物し、マクドナルドを買って自宅へ。
僕は午後から、仕事がらみの研修会のため外出したが、夜は僕の57歳の誕生日会。
妻は僕が出かけてる間に料理をして、僕の帰りを待っていてくれた。
娘も帰宅し、楽しい誕生日会をしてくれた。
来年、こんな誕生日会はしてもらえるのだろうか。