カセットガスコンロなんかに使えるカセットガスが売ってるよね。



でイワタニのカセットガスが他のより高いよね。

成分はどれも液化ブタンだし、量も250gだし、一見以外がないよね


でも実は違いがあるんだよ

ということで、僕は大学と大学院で化学をやってたので簡単に説明してみるよ。


まず、成分が全て液化ブタンと記載があるけど、正確には違うんだよ。

イワタニ以外のやすいものはブタンのみか、ほぼすべてがブタン

イワタニのはブタンに加えて2-メチルプロパンが入ってるんだよ。


2-メチルプロパンはイソブタンとも言うから表記は全てで液化ブタンになってるんだよ。


ちなみにブタンとイソブタンの構造式は下記(書いてみたW)

イソブタンは炭素(C)が3つのプロパンの2番目の炭素(C)にメタンがくっついてるよ。

で、この枝分かれの差が何に影響するかと言うと
沸点が変わるんだよ

カセットガスは普通、ボンベ内で液体になってるんだけど、これが気体になる温度がイソブタンの方が低いんだよ。

これが何に影響するかと言うと、
寒い外で、カセットガスコンロを使う時、どうしてもカセットガスが冷えてるでしょ?
このときに沸点が低いほうがガスになりやすくて火がつきやすいんだよ。
かつ、気化しやすいからガスをキレイに使い切れるんだよ。


ただし、今のカセットガスコンロは下の写真のような銀色の部品がついている物が多く、これはついている火の熱を少しこれに伝えて、カセットガスを温めることで気化を促して使い切れるようにしているよ。


ブタンの沸点は0〜1度、イソブタンは-40度くらいだったはずだから、一桁台の気温で使うときは、気化のさがでるかな〜てくらい。

なので、そんなに寒くならない沖縄や九州地方なら安いガスで火がつかないことは無いと思うし、北海道みたいな寒い地方ならイワタニのカセットガスだと火がつきやすいと思うよ。

カセットガスコンロにカセットガスを温める部品がある場合は火がついてしまえば温められるから、寒い地方でも、極端に寒くなければ、使う前に人肌でカセットガスを温めて火をつければ安いのでもいいかもね。

使う状況、カセットガスコンロの性能なんかも考えながら、カセットガスを選ぶときの参考にしてね〜♪