年末年始にかけてゆっくり読んだ本📙



キラキラ共和国

小川糸

2017年に本屋大賞4位を受賞した

「ツバキ文具店」の続編。


続編という事を知らず、ツバキ文具店を読む前に借りてきてしまったので、少々わかりにくい部分もあったけれど、、

(前後してしまうけれど、次はツバキ文具店を借りてこよう)



タイトルに出てくる「キラキラ」

「キラキラ女子」なんて言葉もあったな笑

(キラキラな私って素敵でしょ!見て!)


という事ではなく、自分を内面や周りを見る「キラキラ」


ご近所に住むバーバラ夫人から教わった「キラキラの法則」


〜目を閉じてキラキラ、キラキラ、と心の中で、唱えるだけで、心の暗闇に星が現れて明るくなる〜


印象的な文でした。




義理の娘QPちゃんと、その父親であるミツローさんと結婚した主人公の鳩子さん。


先代から引き継いだ「代筆屋」という珍しい職業につき、ツバキ文具店に来る様々な方の代筆をする。


ある時は目の見えない少年の母へ向けた手紙。

離婚手前の夫婦間の手紙(奥さんから旦那へ向けて。旦那から奥さんに向けて。それを1人でやらなければならない場面には苦笑)

産まれたばかりの赤ちゃんを亡くした夫婦の喪中の手紙。




代筆業もやりながら、結婚したばかりの3人のキラキラ共和国をどうやって守り作り上げていくのか、、周りの方達と過ごしながら主人公の心の動きが変わっていく描写が良かった。


もう一つ、心に響いた一節。


〜もっと大きな目でぼんやりと世界を見つめたら、そんなにジタバタすることでもないのかもしれない。人はいつか、必ず形をなくすのだから。〜


幼い頃から親しくしてくれている方が癌になった事にショックで、悲しく涙がでそうな時の文章。


そうか、そうなのかもしれない。

悲しみや苦しみに悩む時、この考え方は心を楽にするかもしれないと感じました。



ツバキ文具店は鎌倉にあるようなのですが

私が鎌倉に行ったのは、、10年以上前かなぁ?

母の観光について行っただけなので、特に興味もなかったのですが、美味しそうなお店がたくさんありますね。


大好きなクルミっこのお店もあるみたい。

主人公は旦那さんの実家へのお土産にはハトサブレを選んでいました。

ちなみに「ハトサブレ」って、元々は「鳩三郎」だったそうです指差し