
レイジングループ、クリアしましたーーー!!
ということで、総括です!
メタバレは極力控えますが、どうしても情報は出ますので、ご了承の上お読みください。
■ストーリー
少し前にTVに話題になった「汝は人狼なりや?」をベースとしたADVゲームです。
簡単に言ってしまえば、複数人の村人の中に「狼」が混ざっているので、それを話し合いの中で村人は狼を排除し、狼は正体がバレないように村人を殺していくゲームですな。
最近は狐やら猫又やらよくわからない職業が増えているような気がしますが、私は基本的なゲームのルールくらいしか知りません。
や、何がすごいってさ。このルールのゲームをストーリー化させたことですよ。
そもそも狼(敵)が村人に紛れ込んでいてそれを探るっていう話なら、ファンタジーさを加味すれば作りやすいと思います。ただこのレイジングループは全員が村人の状態でスタートし、「はい、人狼ゲームが始まりました〜。狼役は村人を殺し、村人は狼役を吊るし上げてください♪」で実際に殺人、狼探しの話し合いが行われてしまう。
狼役に使命されたからって、さっきまで仲間だった村人を殺せますか?ってことよね。

主人公の房石さんも同じ考え。
割とプレイヤーが疑問視しているところを突っ込んでくれるからありがたい。
この謎は「まぁ、そういう設定が一番話を作りやすいよなぁ」っていうオチでしたけど。その設定は嫌いじゃないし、むしろ好き。
あとは、何度も時を遡って話の本筋を探っていくのですが、選択肢や分岐はメチャクチャあるわけでもないし、もしバッドな分岐を選んだとしても、すぐにゲームオーバーになり、選択をやり直せます。既読文章のスキップ、チャートごとのジャンプ機能もあるので、ストーリーが横道に反れる事が少なく、とても読みやすいです。
つまり、小難しい攻略は必要ありません。優しいねぇ。

バッドエンド回収もそれでそれで良しなんですよね!むしろバッドエンドから見えて来る真実っていうのもあるし!
レイジングループでのループ発動条件は「主人公が死ぬ」ことです。ってことは、発動出来なくなることはないということ!
ほら、房石さんもこう言ってるし!
レッツ!バッドエンド回収〜〜!!

えぇぇ…。何かすみません…。
そりゃね、死んでもやり直せるっていっても、死ぬときは痛いし辛いだろうけどさ!
このシーンが好き過ぎて、何度もバーサーカーエンドを見てしまうwすまんな、房石さんww
あ、スイッチの録画モードで録れば良いのか。ホントすまんなwww
まぁ、確実に通らなきゃいけないバッドエンドは何個もあるので、房石さんには頑張ってもらいましょ。
こんな感じで、「人狼」というか「村の秘密」を、何度も時間を巻き戻して探っていくという話です。終わってみると、後者の方に重点を置いているので、「人狼」についての知識はほぼ無くても大丈夫でしょう。ゲーム中でも進行の仕方や、役の説明等が丁寧に織り込まれているので、そこは身構えてなくても大丈夫。普通に話を読む事ができます。
逆を言えば、「人狼」をやりたいひとにはおすすめしないゲームですね。狼当て、もしくは村人を欺くというのはレイジングループ攻略における本懐ではないため、その辺りは房石さんの巧みな話術で何とかしてくれます。
どちらかというと、オカルトな知識を持っている方が楽しめるでしょうか。やたらとオカルティックなもの、神話とか出て来たりするので。エクストラストーリーではもろ「きさらぎ駅」が出て来ますしね。あれはいきなり絡んできたのでビックリしましたわ。
あと、クリア後に暴露モードというのが解禁されます。
これはストーリーを読み返す上で、解禁される前には書かれていなかった他のキャラの心の中や、場面を見る事ができます。
よく映画とかである「ノーカット版」みたいなものでしょうかw
最初のVSコンビに店員や、房石さんがくくられた後のクモVSカミサマが見応えありで、すごい好きですね。
オカルティックな話や、時間ループもの、多面的視点、が大好きな私には、まさにどツボにはまるストーリーでした。
■音楽
うーん、特筆してすごいBGMではなかったです。曲数も少ないですし、今流行のオーケストラサウンドでもないですし。どれも嫌いではないですけどね。
しかし、ストーリー中に何度も流れる「しんないもうで」という童歌は、頭に残りますねぇ。仕事中に頭の中で流れ出したり、お風呂入りながら鼻歌歌ったり。なんという中毒性でしょうw
エクストラストーリーで回末さんが歌ったシーンが良いよなぁ。あー、だからくくるって言ってんだなぁ。最後の最後でモヤモヤが取れてスッキリ♪
■キャラクター
登場キャラクター全員しゃべります。房石さんの胸中以外、全部しゃべります!!!
これ、3000円のソフトなんだぜ_?(スイッチ版)
3000円でこのボリュームすごい!世の中には倍近い値段のクソゲーもあるのに!!!
ただ、棒読みが目立つ声優さんばかりなので、気になる人は気になるかもねぇ。私は棒読みでも全然OK!むしろ千枝実ちゃんの鼻声かわいいっす。
私は好きなのはモッチー、キヨ、千枝実ちゃんかしら、あとあのカミサマ可愛いw
モッチーは不都合な事があると「キキョーなふるまい」という言葉で誤摩化したり逃げようとしている所が、だんだん可愛くてしょうがなくなってきました。それが「恋」ってやつやで、モッチー。キヨの紳士気質も好きです。プレイ始めは好きではありませんでしたが、後半からエクストラストーリーまでの好感度うなぎ上りよ!一途過ぎて好きだわ!!
千枝実ちゃんは、もうメインヒロインですわ。カミサマはスピンオフとかになれば良いよ。
どのキャラも魅力的なのですが、一番濃いのが主人公の房石さんですね。
公式でも「KEMCOのノベルシリーズ史上最悪の歪曲系主人公」とまで言われちゃってますもんね。
巻き込まれ系主人公のくせに、死体に手突っ込んでかき回したり、ぶっしゅぶっしゅ殺されても全然精神異常とか来さないし(バーサーカーエンドを除く)、平気で人の四肢切断しようとするし。猟奇的すぎるけど、何故か憎めない。
「みんなが「良い」って言ってるということは、これは「良い」モノなんだ」という考えが強いのかな。自分の中での評価が信じられない、事象に対する善悪に鈍感なのかもしれない。私自身も嗅覚、味覚についてはそんな感じで「みんなが「美味しい」って言うからこれは「美味しいもの」でみんながクサイっていうからこれは「クサイもの」っていう風に認識してしまう。
房石さんについてはそんな感じに捉えてしまったんだが、他のプレイヤーからはどんな風に見えるのだろうか。

ちなみにどんなシリアスな所でもギャグを突っ込んでくる房石さん大好きです。
わりとレイジングループのギャグパート好きです。つか、もうギャグだけにして、平和なレイジングループの世界を見たいわ。
■総評
自分的に今年トップレベルにハマったゲームとなりました!
ストーリー最高!キャラ最高!あー、もう、記憶を消してもう一回やりたいゲームですわ!!!
しかし、人におすすめ出来るゲームか?って聞かれると、ちょっと困ってしまう。
値段的には安い、スイッチ版で3000円だ。ストーリーのボリュームは普通のソフトと大差ない。しかしストーリーの点において一つ、KEMCOの他のゲームとのリンクがかなり強いです。
この村の秘密を暴き、解決させるとこは良いのだけれど、裏で暗躍している組織的なものが他のゲームと繋がり過ぎていて、その部分は全く解決せずに終わる。
それに絡んでいるキャラは数人いるし、レイジングループだけをプレイするとそこだけがモヤっと残ってしまうんです。なので、その辺りを補填するゲームをはよスイッチ版に移行してくれw
残酷なシーンが多いのは承知の上でしたが、設定上エロエロなシーンが入ってしまうんですよねー。ど直球なものは無いですけどね。設定がえぐい。
なので、流行っては欲しいけど、人にはおすすめ出来ないなーって感じですかね。
でも、自分は気に入りました!このゲームに出会えて良かった!
そういえば、ラインスタンプ出てるんですよねwネタバレになっちゃうかもしれないと思って、詳しくは見てなかったのですが、ちゃんと暴露モードまでクリアしたので、あとで買って来ます♪