つーわけで、延期されていた「小説 仮面ライダークウガ」が発売されました。


当時リアルタイムで視聴して、その世界観にドップリとハマり、全巻DVDで揃えた作品なんて後にも先にもこれっきりだったりします。


そのリアルで苦い世界の中で、闘い続ける五代雄介と、その彼が最期に失ったモノを思うと、今でも涙腺が緩むのですが。


そんな世界観をそのままに、あれからリアルタイムで時間が経過した「今」の彼らを描いたのが、今回の小説です。


13年。


もう、それだけの年月が経ちました。

そして、まだ五代は帰ってきていないという事実。

ですが、五代の理解者、一条さんも、そしてこれを読む自分たちも思うのです。

五代に帰ってきて欲しい。
でも、「戦士クウガ」として帰ってきて欲しくはない。

五代が再びクウガになるという事は、即ち彼がすべてを投げうって手に入れたモノが、再び失われる危機を迎える事を意味します。

そして。

ひとつの願いは叶い、そしてまた叶いません。
そんな切ない物語です。

…。
…。

こんなモノ読んだら、泣くに決まってるじゃないですか(号泣)


テレビ版だって、最終回へ至る道程で毎回涙してたってのに、しかも今回、あの最終決戦で「本当にあった事」まで描かれてしまい。
さらには最終回で、異国の青空の下で見たあの光景。
あれが。
あの姿が…。

こんな切ない事ってありません。


今回読み進めるうちに、「五代に帰ってきて欲しい」「帰ってきて欲しくない」そんな思いをページ毎に繰り返しながら読み進めました。

この物語の続きが読みたいような、このままにしてほしいような。

なんにしても、当時クウガを知り、その世界に魅了された方々には、この物語を「体験」する義務があると思います。

この物語は、間違いなく「仮面ライダークウガ」の最新作なのですから。