リステッド米子ステークスを引き継ぎGIII格上げし、サマーマイルシリーズ初戦別定戦で施行する。
2戦目関屋記念をハンデ戦に、3戦目中京記念を別定戦に変更し、最終戦京成杯オータムハンデは、レース表記に沿ってハンデ戦で幕を閉じる。
昨年から変わらないのは、米子ステークスを受け継ぐしらさぎステークス別定戦と京成杯オータムハンデ。
昨年この最終戦京成杯オータムハンデを走ったのがアスコリピチェーノ、今年のヴィクトリアマイルを戴冠し、G I 2勝。
そして、今年の第1回しらさぎステークスの目玉
(違和感を共有)はチェルヴィニア、オークス馬にして秋華賞馬、アスコリピチェーノと同じサンデーレーシング。
チェルヴィニア、ドバイシーマクラシックから転戦は、ドレッツアにみた宝塚記念出走でも良かった筈だが、ドレッツアはベラジオオペラの同枠馬と為し、宝塚記念馬メイショウタバルはドバイターフから、ローシャムパーク乗り替わりによって、クイーンエリザベスステークス過程を受け入れなかった。
それは、安田記念を海外遠征馬が全て掲示板内独占を契機に、連続放送劇は宝塚記念に波及した事を意味する。
即ち、安田記念にしろ宝塚記念にしろ、チェルヴィニアには、入り込む余地(キャスト)が無く、サンデーレーシングというカテゴリーから、
プレイディヴェーグ、レガレイラ出走で間に合っていたと言わざる得ない(出番無し)。
サンデーレーシングの打ち止めは、春季G I ロード終焉につき一旦リセットし、宝塚記念前倒しに沿ったサマーマイルシリーズ第1戦第1回しらさぎステークスは、アスコリピチェーノ同様サマーシリーズレースレーティング引き上げの役目を、チェルヴィニアが担うために出走して来たとなれば、違和感は無い。
アスコリピチェーノは、京成杯オータムハンデ55.5K、同枠馬エアファンディタ58K、ハンデ戦に特化したトップハンデを担い、
チェルヴィニアのしらさぎステークス、牝馬限定G I 1着2k増57K、別定増量馬の責務を全うする。
京都記念、ドバイシーマの着外は、無意味な臨戦過程として3戦目、ここで豹変するだろう。
また、このレース仕様に新設されたとしか思えない中山あけぼのステークス、阪神夢洲ステークスの3勝クラスステークスウィナーは当然の事乍ら要注意。
(回顧)
枠順は、京成杯オータムハンデ1着アスコリピチェーノと、同じ5枠入りしたチェルヴィニア、
夢洲ステークス1着シヴァース同枠入りで、豹変まではしなかったが、連対は確保。
全く同じに構成された別定2K増レーベンスティールとあけぼのステークス1着ダイシンヤマトの4枠は、
目に見えた囮枠。
アスコリピチェーノの相手8枠は、
2着タイムトゥヘヴン同枠馬が、3歳馬コラソンビート、2歳重賞勝ち馬に、
併せて用意してきた8枠3歳馬ダンツエラン、
この3歳馬同枠ニホンピロキーフを相手としたが、馬名の語呂も似たダンツエラン対角馬2枠2番キープカルムが逆転1着を遂げた。
さらに、どちらのレースも14番人気が馬券入り。
チェルヴィニアが2着に負ける要因に、ハンデ戦と別定戦の違いがあったにせよ、おそらく海外遠征馬期用の終焉合図。
反省点は、マイラーズカップ、ニホンピロキーフ対角から導いた1着ロングランを忘れていた事。
チェルヴィニアの相手は、主催者が的中のカギを握る3歳馬ダンツエランを、わざわざ用意した構成から、ニホンピロキーフのみならず、キープカルムを注視しなければならなかった。
馬単1点の驕りは、少なくとも馬連2点で的中する。
サマーシリーズは、これでスプリント(カピリナ)とマイル(キープカルム)新たなスタート(初戦)を切ったが、チェルヴィニアを差し置いてでも
キープカルムを1着に据えたかった2枠、
次の2000シリーズ初戦函館記念、要注意が必要な枠となりそうだ。
主催者競馬を連勝で爆進し続けるのが至難の業である事は、重々承知故に、外れたレースを如何に分析し、次に繋げるか
鮮明な記憶(敗因)を植え付けねば、勝ち組にはなれない。