3歳牝馬の頂点を決めるオークスにして、この世代稀有な特徴は、朝日杯フューチュリティ、ホープフルSから皐月賞、そして日本ダービーと牡馬路線に一頭、足跡を残して来た事に尽きる。
ホープフルSを制したレガレイラではあるが、最優秀2歳牝馬の称号はアスコリピチェーノに渡し、そのアスコリピチェーノは、最優秀2歳牡馬ジャンタルマンタルの後塵を拝したのが、NHKマイルC。


桜花賞2着馬が既定路線(オークス)を外れ、レガレイラがダービーに出走する事象は、他年度と決定的な違いを示し、唯一共有するのが、2014年を置いて他には無い(皆無)。

朝日杯フューチュリティにベルカント出走を受けて、翌年皐月賞出走が、14年ヴァウンスシャッセに

引き続きダービー出走にスイッチしたのは、桜花賞2着馬レッドリヴェール。


皐月賞、ダービーに同世代牝馬を送り出し、阪神ジュベナイルの1.2着をひっくり返した桜花賞2着馬がオークス路線を外れる。

その先14年オークスの結果は、桜花賞3着ヌーヴォレコルトと桜花賞馬ハープスターの1.2着ゾロ目。


同様に、皐月賞に牝馬を送り出した17年ファンディーナ世代は、朝日杯フューチュリティにミスエルテ出走、阪神ジュベナイル1.2.3着馬の1着ソウルスターリングと3着レーヌミノルを入れ替えた桜花賞までは、14年と全く同じ。

しかし、桜花賞2着馬リスグラシューの既定路線(オークス)を外れなかった故に、ダービー出走を非とし、桜花賞馬レーヌミノルと同枠入りし、揃って券外。

そして、オークス馬は桜花賞3着ソウルスターリングとフローラS1着モズカッチャンのゾロ目。


14年17年から解る事は、まず皐月賞に同世代牝馬レガレイラを出走させた今年も、桜花賞3着馬ライトバックに(三度)出番がある。

相手を左右する桜花賞2着馬の動向(NHKマイル)は、桜花賞馬に一任する方向に舵を切った。


今年の桜花賞馬ステレンボッシュと桜花賞3着ライトバックは、既に同枠ゾロ目を先出した状態にある。

14年の結果を反転(非ゾロ目)し、このレース同枠を離れたステレンボッシュとライトバックの1.2着枠が、この世代牝馬の頂点を飾る。


枠順が確定し、桜花賞5着までの優先権馬の中から5着○外エトヴプレ不出走、3着ライトバックは、4着スウィープフィートと同枠入りし、ステレンボッシュと2つの枠に振り分けた。

優先権馬に集約させようとしたなら、7枠か8枠3頭に納めるしかない。

即ち、3頭枠のゾロ目を主催者は嫌い、桜花賞で同枠ゾロ目を作成した。


14年ヌーヴォレコルトとハープスターのゾロ目は、4着までの優先権を、4着ホウライアキコがNHKマイルに向かうことにより、2頭による同枠から並走ゾロ目を決めている。


ケンタッキーダービーで僅差の3着と大健闘したフォーエバーヤング。

三つ巴の真っ向勝負を奮闘したサムライ、レジェンド武豊も賞賛した陣営、騎手坂井瑠星一皮剥けた姿を魅せる時は来た。

 

単勝14 ライトバック

馬単14ー7